狙われてるから、気を付けて!」という最悪のアドバイス
私は、試合中に行うアドバイスで、これほど最悪なアドバイスはないと思うのです。
アドバイスする側としては、狙われていると思われる味方選手に、情報提供してるくらいの感覚でしょうが、私に言わせれば「愚の骨頂」。
相手チームの味方をして、自分たちのチームの選手にプレッシャーを掛けているだけの、まったく冴えない、というか有害極まりないアドバイスなのです。
こういうことを言われたということは、傍目に見ても、連続して一人の選手の所にサーブが行き、その選手がレシーブミスするなどで失点している状況が続いているはずなのです。
狙われたと言われた選手は、それでなくとも、その雰囲気を察知し、これを打開するためにはどうするべきか・・・・とか、なんとかレシーブミスだけは避けたいとか・・・・できれば、狙われているというのは自分の思い過ごしであってほしいな…・などど、考えたり、悩んだりしているものです。
サーブが自分の所に来ないでほしい・・・・と考える等、深刻な状態の時もあります。
そこに持ってきて「あなた、狙われてるから、気を付けてね・・・」というのは、正に傷口に塩をすり込むようなアドバイスにしかなりません。
言われた本人は「エ~~ッ。やっぱり・・・・」と顔が青ざめてしまいます。
そして、次のプレーにおいては、「ミスをしないためにプレーをしない」という方向に進んでしまい。そのことが、ますますお見合いや、反応の遅れなどの問題を発生させ、それが原因となって連続失点という事態を招いてしまうのです。
中には、リラックスさせる意図かもしれませんが、ニコニコして冗談交じりに「おい、おい、狙われてるよ。頑張ってね。」等という人もいますが、試合中におけるこの発言は、命取りになりかねません。絶対に避けてほしいアドバイスです。
このアドバイスの質の悪さは他にもある
「狙われているから、気を付けて!」というアドバイスの質の悪さは、もうひとつあります。
この言葉が発せられた時、フォローの仕方が難しいのです。
もっと言うと、救う言葉の掛けようがないのです。
アドバイスした選手に「そういうこと言うな!」と注意しても、雰囲気悪くなりますし、「気を付けて」と言われた選手にしてみれば、
「監督も狙われていると認めている。だから、自分をフォローしようとして、アドバイスした選手に注意を与えているんだ・・・」
としか理解せず。
注意したら注意したで、サーブで狙われているということについてダメ押しするような形にしかなりません。
また、「サーブで狙われている状況を察知しても、それを指摘するな」と皆の前で教えてやったらやったで、また、意味がなくなるのです。
というのは、「狙われている事実があっても、皆が言わないだけ。今日は、自分狙われてるんじゃないだろか・・・」と勝手に、一人で落ち込んでしまう可能性があるからなんです。
こういうものの考え方をしたり、後先考えずに発言するような選手に対しては、個別に吞み会の時などに他のチームメートに分からないように指導していくしかありません。
サーブレシーブではメンタルの重要性に配慮したアドバイスを
サーブレシーブは、メンタル面がそのプレーに大きな影響を及ぼす点を絶対に忘れてはなりません。
このような心ないアドバイスであっても、アドバイスした選手には悪気がなく、それなりに一生懸命で発言する場合もあるものですから、どちらにも配慮したアドバイスをしないといけなくなります。
苦し紛れになりますが・・・・こういう発言が出た場合は、これを否定してもおかしくなりますから
「確かに相手のサーブはいいけど、今の調子で体に当てて、とにかく床に落とさなければいい。なんとか踏ん張って1本目を床に落とさないようにした上で、2本目を全員でカバーに行くぞ!」
等と、愚の骨頂と思われるアドバイスも敢えて否定せず、その上でどう意識して対応するかについて発破をかけるようにしてはいますが、ほんとに、監督としては、選手同士でこういう発言をするのには、冷や汗ものなんです。
選手を気持ちよく前向きにプレーさせるべく、このようにアドバイスされた選手がマイナス方向に向くような発言だけは、なんとか、御勘弁願いたいものであります。
心の底から大丈夫だ・・・と思えるようにしておくよう、最大の配慮をしなければなりません。不用意な発言を慎むことは、たくさんの練習を積むのと同様に重要なことなのです。
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なかなかゆっくりブログを拝見する時間がなくなったことと、
チーム事情が悪く前向きな気持ちにもっていけなかったこともあり、(コメントで愚痴しか書けそうになかったこともあり・・・)
最近じっくり拝読することがありませんでした。
一人の心無いワンマンプレーヤーのためにチームの雰囲気がよくないということには変わりありませんが、
今年から初めてライトオープンになり、
振り回されてる場合じゃないと自分を奮い立たせています。
対立する時間があるなら自分がもっと上手くなりたいと・・・
先日ライトでの初試合に挑みました。
ランクが70ぐらい上のチームにぼっこぼこにされましたが(^^;)いい勉強になりました。
その試合でバックライトがストレートで狙われて、最悪のその言葉を発してしまいました!
これからは気をつけます~
そうでしたか・・・。しかし、悪気はないんですもんね。
でもですね、その発言をしてしまったのなら、してしまったで、次回からはこれが有効に機能することがあります。
次回は同じような状況に至った時、事実をはっきり伝えるタイプのpukaさんが「大丈夫。今の調子で体に当てて、床にさえ落とさないようにすれば、みんなでカバーするから。3本のうちに1本くらいでいいから上に上げて、このサーブ切りに行こう!」くらいの声掛けしてやると、前回「狙われてる」発言しただけに、失敗した選手にとって、良い効果をもたらすと思います。
頑張ってください。
確か、pukaさんは、セッターもやっていたんですよね。セッターしたりアタッカーしたりだったですね。
今回はライトオープンですね。
応援しておりますので頑張ってください。
また、情報もお聞かせください。
今日はありがとうございました。
今年からライトオープンメインの、
第2セッターで、
第2バックセンです(笑)
今バックセンをしてる後輩は私より背が高く、槍投げの選手だったことで肩が強いのでいずれその子と交代になります。
「はよ育ちや~」と言いつつ、
「渡さないぞ~」とも言ってますが・・・(^^;)
さっきお風呂入りながら考えてました。
ボールがバックにそれたら、私も一緒にボールを追いかけてるんです。
「ちょっとでもいいから上げて。
滑り込んででもいいからちょっと上げて。
私も一緒に追いかけて返すから」って言ってるんですよね。
そのセリフを使えばいいんですよね。
本当にバックライトのお姉さまには申し訳なかった。しかも大先輩なのに生意気言って・・・
すごくいいことを教えていただき、
感謝感激です!!
またライトの打ち方なども教えてくださいね。
おやすみなさい。
印象的だったのは、私のブログに出会ったのが、「今年一年の一番の出会いになりそうだ」と言っていただいこと。
非常に嬉しく思った次第です。
自主練習にも前向きな姿勢を示されてたようでしたので、こりゃ、応援しないといかんな・・・・と思ったのを記憶しています。
これからも、よろしくお願いします。
狙われてる発言も、pukaさんがその方のバックアップをしようという姿勢をプレーの中で見せてくれているから、その真意は伝わっていると思うのです。
pukaさんが言われるように「ちょっとでもいいから上げて。滑り込んででもいいからちょっと上げて。私も一緒に追いかけて返すから」という言葉それで十分なんです。
回りを引っ張りつつ、頑張ってください。応援しております。