ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

是非お読みいただきたい、ブロックの駆け引き(その9)・・・ポン監督説

2011年08月02日 11時14分42秒 | ブロック

はじめに
昭和50年代の宮崎県のバレーボール界でトップを走っていた実業団チームと張り合うべく、ブロックの強化に乗り出した私たちのクラブチーム。上達したいという一心で戦術を練り、練習に取り組みました。
今日からブロックの戦術についてお話していきますが、今日はまずポン監督が実際にママさんに採用しているランニングジャンプからのブロック方法についてお話します。

例えば上記図のとおり相手が攻めて来るとします。
レフトで時間差
後ろ側でCクイックのちょっと高めという感じのセミ、
ライト側は平行
レフトはオープンですね。
さてこれに対してポン監督のチームがどのようにブロックしていくかということなんです。

ポン監督の戦術
うちの場合ですと、ランニングジャンプは前衛3名が行い、レフト、ライトはやっていません。

で、その3名が詰まり感が無くランニングジャンプでブロックできるかというと、ポイントはまずレフト、ライトが内側に寄らないこと。3名が移動できるスペースを確保しておいて、レフト、ライトは相手のストレートをしっかりと防ぐ。

それと、前衛3名はクイックをマークしているのでコート中央付近に集まっていますね。そうすると、3名の距離が近いので、助走して腕を振り上げるときに選手同士で腕がぶつかってしまうということもおきます。

ただこれは練習で解決できます。まず、3名のブロックは全員が一歩助走で行い、タイミングを合わせます。掛け声をかけて「せーの」1、2、3と。そうすると腕を振り上げるタイミングも同じですから、ぶつかることもありません。(これはママさんでも反復練習で習得できます。)

一番大きな問題は助走スピードが個々にによって違うので、セッターの助走スピードが一番早いでは駄目なんですね。残りの前衛2枚の助走スピードが速く、それにセッターが追い付けるかくらいで丁度いいかと思います。

うちがラッキーだったのは、前衛2枚がクイックを打つので、スピードは元々あり、セッターの方が少し移動スピードが遅いかなという状況でしたので、ランニングジャンプでのブロックにしても詰まるというこが殆どなかったんです。

セッターも追いかけるくらいでランニングジャンプしていますから丁度バランスが良かったってのもありますね(笑)

勿論、毎回このようにランニングジャンプでブロックできるかと言うとそうではありません。相手のクイック(おとり)にひっかかり、詰まってしまうこともありますし、平行のトスが早く、ランニングジャンプでも追い付かない場合もありますしね。

でもこのランニングジャンプはママさんでも習得可能であることは間違いありません。

管理人(磯野)はこのように受け取りました
ポン監督のコメントは、ここにたくさん来ておられるママさん選手の皆さんに役に立つはずであると思いましたので、そのまま記事としてアップさせていただきました。
これを、図にすると下図のような感じじゃないでしょうか。(勝手に私の判断で図面にしたので、ポンさんの意見を聞きつつ、変更もありますが・・・・)

下側のチームの1、2、3、4及び5がブロッカーなんですが、5人のブロッカーのうち、
中衛両サイドの選手である「1」と「5」のブロッカーは最初から「ア」と「オ」の
選手をマークしてストレートのスパイクをしっかり止めるということなんですね。

その上で「2」、「3」及び「4」の選手がセンター攻撃をマークしながら、両サイドまでランニングジャンプでブロックに行くというものです。

詰まったり、ネットタッチしたりといった問題もなくはないのですが、それは練習で克服できるということですから、是非挑戦していただきたいものです。


 

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宮崎県出身の転勤族です。熊本県、福岡県、大分県、沖縄県、高知県等を転々としながら、各地で見聞きしたバレーボールの戦術や練習方法等をご紹介しています。
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ポン監督やせれママさんといった、現役ママさん監督や選手のアドバイスもありますから、ご質問等ございましたらお気軽にどうぞ。
では、今後ともよろしくお願いします。




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2 コメント

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ありがとうございます。 (ポン)
2011-08-02 17:41:38
いつも記事にしていただきありがとうございます。

イメージとしては正にこんな感じです。図面にすると2.3.4の選手の移動する距離が長めに感じますが、実際はそんなことありませんね。アタック助走するのと同じかそれ以下の移動距離ですから。

ママさんの場合ですと、変な意味ではありませんが、どうもブロックに対して潜入感があり、サイドステップ(カニさん歩きの方が分かりやすいかな)が主流なんですね。でもよく考えると、アタック練習でのランニングジャンプというのはアタッカーであれば毎回練習で行っている動作で違和感は無く、自らの感覚としても持っているはずです。後は90度反転するだけですから、そこを反復練習すれば、そんなに難しいことではないんですね。

ママさんの練習時間(通常ですと週1-2回、1回2時間程度の練習)であれば、ステップを使い分けるよりも同じステップでアタックもブロックも練習するってのが、効率的にもいいかと思っています。

今回のフォーメーションは基本的な配置であって、次のステップとしては、相手レフト、ライトが内側に切れ込んで打ってくるスパイクには同様にランニングジャンプで当方の中衛レフト、ライトが対応するってのも一つ考えておく必要があるかと思います。

最後に、やはり大切なのは何をやるにしてもまず基本です。レシーブ、オーバー、アタック等ボールを使った練習もそうですが、フォーメーションも基本が大切です。ついつい上を見てしまい、あれこれフォーメーションを変えてしまうことがありますね。そうすると待っているのは「混乱」です。(私も経験してますから)

まずは自分のチームにあったフォーメーションを選択しそれを軸として、次へのステップアップとして、こういったランニングジャンプもブロックフォーメーションの選択肢の一つに入れていただけるといいかと思います。

磯野さん、いつもありがとうございます。

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頼りにしてます (磯野)
2011-08-02 22:10:45
いえいえ、こちらこそいつも貴重なアドバイスをいただき感謝しています。
ママさんバレーボールの選手の方でこちらに来られてる方が多いようですので、ポン監督やせれママさんのアドバイスは「ほら、ほら、ママさんチームでここまで、やってる方がおられますよ~」という感じで、とても貴重なのです。
頼りにしておりますので、どうか、これからもよろしくお願いしますね。
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