ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

サーブレシーブの守備範囲とポジショニング

2012年02月23日 07時22分01秒 | サーブレシーブ

選手のタイプを無視しない
そもそも、選手は機械のように正確に働きません。
「そんなことは分かっています。」と言われそうですが、分かっているはずなのに、レシーブの範囲を均等割りしてレシーバーに任せるというようなポジショニングをときどき見かけることがあります。
特に、その傾向はしっかりと調整してポジショニングできるサーブレシーブ時に多いように思うのです。
         

このようにコートを均等割りしてサーブレシーブする方法は、ある程度のレベルに達している選手だけでレシーブするときはいいのですが、我々低レベルのチームでは素人の選手が一人二人混じっているわけでして、宮崎のチームのようにバレーボール経験者と言える選手は9人中3人しかいないという状況下では、均等割りしてレシーブするという考え方では太刀打ちできません。
すぐに下手な選手がばれてしまい、その
1人の選手が集中砲火を浴び、命取りとなってしまいます。
サーブレシーブのうまい人にはたくさん拾わせ、苦手な人には限定的にレシーブさせる。あるいは、思い切ってサーブレシーブから外し次のプレー(カバーや速攻)に備えさせるというくらいの柔軟な考え方をしてもよいと思うのです。
こうすることで、レシーブの苦手な選手がバレ、狙われることのないように気を付けておくのです。


例えば、レシーブ能力の観点から選手のタイプを見ていきますと、

体重が重く移動するのをちょっと苦手としていても、反射神経がよく、関節も柔らかいので、自分の体の周辺に来たボールに対しては実に素早く的確に反応できるという選手、

初心者で判断は遅いが基礎体力があり動きが素早いという選手

身長が高くかなり高いボールに手を出し処理する能力があるが、一方で腰を落とす(膝を折る)のが選手

左利きで左側への移動やボールの処理が得意という選手

等様々なタイプがあります。
                         
やはり、身長のある選手にブロックやスパイクをさせ、身長が低くボールを下から見るのに適している選手をバックに持ってきてレシーブの精度を上げようとするのと同じように、サーブレシーブのポジション取りについても選手のタイプを見て使い分ける必要があると思うのです。

これを無視して、コート内を均等割りしてレシーブしていると、なかなかレシーブが上がって来ないということになりかねません。
理由は、簡単なのです。サーブレシーブの下手な人が守っている守備範囲にレシーブのうまい選手が入れないから、結局サーブレシーブの下手な選手であっても他の選手と同じようにレシーブしなければならず、その選手が頑張ろうとレシーブするたびにミスを重ねて、失点してしまうのです。
(本日ここまでです。)

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4 コメント

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そうですね。 (しんひろ)
2012-02-23 08:20:36
確かに今のフォーメーションはかれこれ2年以上やってるので、自然にその割り振りが出来ているので、セミが中衛ラインから一歩前に出ています。
しかものそのポジションでのカットはオーバーがほとんどと本人も認識しており、オーバーは上手です。

新フォーメーションになってネックなのは、カット不参加だった選手がカットに参加し、しかもオーバーカットできないということなので、何回か練習して結果が出なければ、カットから外すというのも手ですね。
返信する
しんひろさんへ (磯野)
2012-02-23 22:01:05
思い切ってサーブレシーブから外したり、サーブレシーブの時だけポジションチェンジしている動画を編集して近日中にアップできないかな…と、今、探しているところです。

今度の休みにちょっと探してみますので、ちょっとまってくださいね。

先入観を捨て、純粋にバレーボールのプレーを見直して見ると色々面白いことができるものです。頑張ってください。
返信する
私もそう思います (ポテ吉)
2012-02-23 22:44:52
こんにちは。最近偶然に磯野さんのブログを見つけ、読ませてもらってます。

私も選手の得意不得意、守備範囲などでポジショニングすることは大事だと思います。

私はママバレー歴11年になりますが、ここ数年は中衛センターを守っています。
私は自分で言うのもなんですが、サーブカットは得意で、センターライン周囲は半分以上はカットしているのではないでしょうか。
サーブカットの守備は一般的な2-4-3です。
真ん中2人でかなりのサーブを処理しています。
ある試合では、バックセンターが1セット中、1本もサーブカットをしないこともありました。

ボールを弾いても二段トスに繋げられるように、両サイドがカットするというのは、なるほどと思いました。(今までは中2人で処理していたので)

サーバーからの距離をずらすというのも、無意識にやっていて、ちゃんと理由があったのですね。
何から何まで、目からウロコです。

今度は、試合のビデオを見て、(特に負け試合の)ブレイク率とか計算してみようと思います。


とても興味ある内容ばかりです。いつも楽しみにしています。
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ポテ吉さんへ (磯野)
2012-02-24 00:05:56
こんばんわ。コメントありがとうございます。
励ましのコメントとても嬉しく思います。
転勤族なものですから、各県の色々なチームを渡り歩き、ママさんバレーの指導経験は1年くらいしかないのですけど、知り合いの方にも情報提供していただきつつ、記事をアップしている次第です。
記事アップは一生懸命なのですが、何しろ、詳しくし過ぎるとゴチャゴチャなりますし、結論だけ言っても、実際の練習場面で目的理解できてないと意味ないですし、修正も効きませんので、その辺で、確かに伝わっているだろうか・・・・・と心配しながら記事を書いています。

ときどき、効果があったというお話しを聞いたり、ポテ吉さんのように、既に実践しているというお話を聞いたりいたしますと、ちょっと安心sる次第です。

バレーボールを楽しんでもらえるように、素朴な疑問を抱いている方に理解できるような、記事アップをしてまいりたいと思いますので、どうか、今後ともよろしくお願いします。
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