Ａクイックを打つ（その２２・・・ネットから離れた位置からのトスに対応する）

はじめに
昨日までの記事において、ピンポイントでセッターまでパスが返球されなかった場合のクイック要領についてお話しました。
今日からは、移動がうまくいかないという選手のために移動方法を修得してもらうための練習方法を御紹介します。

パスが乱れた時クイックの選手がセッターについて行けない状況
本来、ピンポンとでパスがセッターに入るということでＡクイックの準備をします。つまり、下図のとおり、1番の前衛レフトは黄色シャツの位置で助走開始に備えるのです。

で、そこから黒シャツの選手のパスが●→●と行った時点でそのパスはその後
●→●という具合にセッターに入ることを予測し、タイミング見て緑シャツのとおり
走り込んで●にトスアップされたボールを叩くわけです。

で、問題は、このボールがセッターのいる位置に返球されなかった場合、セッターがこのパスを追いかけて移動するのに合わせて、1番の選手も移動しなければならないのですが、クイックを始めたばかりの選手は、ここでセッターに置いてけぼりを食ってしまい、センター攻撃は使えなくなるという事態を作りだしてしまいます。

セッターについていってＡクイックに入らないといけないというのは分かっているのですが、1番の選手は移動の場所が把握できないのです。
慣れて来ると、何の抵抗もなくできるこのプレーが、最初のころなかなか難しいようで、ここでもたついてしまうのですね。
その理由について考え、これを克服するための練習をしてみたいと思います。

クイッカーがセッターの移動について行けない練習と意識上の問題
私は、クイックの選手がセッターの移動について行けないことの大きな理由は、まずピンポイントでパスがセッターに入らないとクイックを使えないという先入観を持っている人がいて、練習の時にピンポイントのパスでしかクイックを打つ練習をしない場合があるからだと思うのです。

また、クイックはパスがピンポイントでセッターに返らなくても使えるというように認識している指導者はいるのですが、なのに、ピンポイントでパスが返球されなかった場合のクイックについてしっかり指導していない場合が少なくありません。

もちろん、指導しなくとも、数をこなすうちにセッターとアタッカーが話をして調整していくということで解決する場合もあるのですが、時間がかかります。

中には、そのままで、ピンポイントでパスが入らないからクイックが使えなかった・・・とぼやく選手もいます。私に言わせれば、そんなもの、セッターとアタッカーが練習すれば克服できるものだということになります。

で、ピンポイントでボールをセッターに返球した場合のクイック練習だけだと、なぜセッターが移動した時にアタッカーがおいてけぼり食うことになるのかについて明日の記事でお話します。

これを理解すると練習にまじめに取り組むようになりますから、是非お読みください。
本日ここまでです。

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