私が大好きな沖縄にですね。
こういう場合の切り札とも言える、都合のよい温かみのあるおかしな言葉があるのです。
こういう場合の切り札とも言える、都合のよい温かみのあるおかしな言葉があるのです。
もう、20年以上前の話ですが、初めて沖縄に勤務した時、沖縄出身の部下を呼びつけて
「お前、なんで、そんな意地の悪いこと言うんだよ。あいつ、傷ついとるやないか!」
と、ガツンと文句を言ったことがあるんですね。
で、「そんな、つもりではなかったのです」と言ったらまた叱ってやろうと、「すみません」と非を認めて謝罪したら動機を確認して、その職員に指導した上で修復措置を図ろうと考えたのです。
ところが、その職員の返事がすごかった。
何と答えたと思います?
私が非を指摘すると
「だからよ~・・・」
と困った表情で答えたのです。
で、もう、これで話が終わってしまいました。
この「だからよ~・・・」は、非があったことを否定していないのですけど、非のある自分について「困ったもんだよ」とそれを指摘した私と一緒になって自分を否定する側にまわるという、まあ、何とも言えない巧みな言葉なんですね。
私、初めてこの言葉を聞いたとき、一瞬、叱りつけていたのが誰だったのか、分からなくなってポカンとなってしまったのですから・・・
自分の非を責められたら
「だからよ~・・・」
と自分自身も困ったという表情で言って、文句を言ってきた側に付く。
これ、巧みな言葉だと思います。
非を認めた人について、ことさら追い詰めないという沖縄の人々の温かい心を感じる気がします。
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