うさぎ村のブログ2

うさぎカンパニーの小さなうさぎ村の暮らしの中

うさ子とピョン太の話 243

2016-05-30 08:53:58 | 日記
うさ子「ピョン、このツタなに?」
ピョン「さっきからいい香りがしていますです」
うさ子「ピョン、このツタなーに?」



ピョン「うさ子さん、これはいい香りのしている、ふじのツタです」
うさ子「そう、でも太いわよ」
ピョン「そうですね、太いフジつるですね」
うさ子「この川原に前からあったかしら」
ピョン「ありましたけど、今ちょうどお花が咲いているので、分かりやすいのだと思いますです」
うさ子「そうか、それにしても、お花もいっぱい」





ピョン「綺麗ですね」
うさ子「そうね、自然の中だから、いいわよね」
ピョン「水の音、ふじの花の香、初夏の風」
うさ子「何にもいらないわね」
ピョン「最高の、ぜいたくです」
うさ子「まったくです、ピョン、あの岩なに?」
ピョン「どこですか」
うさ子「川の向こう」
ピョン「あー、わかりました」



ピョン「あの、穴があけられそうな岩ですね」
うさ子「変よね、何あの岩」
ピョン「あの岩、不思議ですよね、前から気になっていたんです」
うさ子「ピョンの事だから、調べたんでしょ」
ピョン「はいです、えーとですね」
うさ子「はいはい、どーぞ」
ピョン「それでは、調べたところを、あの岩はですね、たぶんこの沢に堰を作るので、
    ずいぶん前の事ですが、あの岩を割って堰の一部に使うためではなかったかと、
    思っているのです」
うさ子「えーそうなんだ、いつ頃の話なの」
ピョン「うーん、それは分からないのですけど、明治か、大正か、昭和の始め、ですかね」
うさ子「ぜんぜん、分からないんですね」
ピョン「まー、そうですかね」



うさ子「ピョン、気を付けて、岩が落ちそうよ!」
ピョン「たっ、大変です、下敷きになったらぺしゃんこでだす」
うさ子「早く、立ち去りましょう」
ピョン「オッケイだす」
うさ子「オッケイ、ね」



うさ子「ここまで来れば安全ね」
ピョン「そうだす、あれ、ここにあった木倒れてる」
うさ子「本当、大きい木なのにね」
ピョン「蟻にやられたみたいだ」
うさ子「この木よくリスが来ていたのにね」
ピョン「ありまぁ」
うさ子「おやじ」



つづく
おまけ
いい陽気になってきました。
霧降はいろいろなお花が咲いてとってもいい季節です。

コメント
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