王様「おーーっ、寒くなりおったわい」
うさ子「ほんとに、寒いわ」
ピョン「そうだす、寒いだす」
王様「ラビット大国も寒いが、霧降も寒いのう」
ピョン「すごいです、見て下さいこの霜!霜降り高原だ」
うさ子「霧降でしょう、ここは、それにしても寒いわね」
王様「霧降も寒いのう」
ピョン「すごいです、見て下さいこの霜!霜降り高原だ」
王様「ピョン、分かりおうたわい」
うさ子「もう、秋も終わりね」
ピョン「そうだす、終わりだす」
王様「晩秋も終わり、初冬じゃのう」
ピョン「初冬じやのう」
王様「これ、ピョン、まねせんでいいわい」
うさ子「ピョン、ピョン、何処!」
王様「ピョン、わしに怒られて隠れおうたな」
うさ子「ピョン、あれ!なにしてるのよ」
王様「木の葉隠れじゃな」
ピョン「分かりましたか」
うさ子「ピョン、枯葉の中のピョンね」
ピョン「そうだす、枯れていますです」
うさ子「いつから枯れてるの、ピョンは!もう!」
ピョン「そうではありません、今だけです」
王様「わしは、枯れておるぞ」
ピョン「わー、王様は枯葉と同じ色だから、枯れていますです」
うさ子「そうみたいですね、王様は枯葉色だから」
王様「おお、そうじぁったわい、わしは枯葉と同じ色をしておったわい、わっはは!」
うさ子「ピョン、そろそろ出てきた方がいいわよ」
ピョン「はいです、出るです、寒いです、枯葉がぬれていましたです」
うさ子「風引くわよ」
ピョン「陽に当たるだす」
王様「日向ぼっこか、それはいいいのう」
うさ子「王様、素敵なマフラーしてますね」
王様「おお、これか、古布で作られて居る様じゃ」
ピョン「どうしたのですか」
王様「おお、それがじゃ、朝起きたら、枕元に置いてあったのじゃわ」
うさ子「じゃ、誰かのプレゼント?」
王様「そうの様じゃわ」
ピョン「誰だろう?」
王様「そうじゃのう、わしも分からん」
ピョン「誰だろ、僕じゃありません」
王様「それは分かっておるわい、まぁ、いいわい、そのうちに分かるじゃろう」
ピョン「僕は、背中を温めているだす」
うさ子「陽だまりは気持ちがいいわね」
王様「そうじぁのう、気持ちがいいのう」
ピョン「生き返りますだす、それにしてもマフラー、誰が置いていったんだろう」
王様「まぁ、いいわい」
おまけ
寒くなりました。
お身体を大切に、おすごし下さい。