3月が近くなると 何かにさそわれるように訪れるお店があります。
あの日は ワタシたちは 何を注文したんだったかしら?
ここは 仙台駅の東口にある 小さなケーキ店


kさんは 受験生仲間? ピアノも声楽も 良く一緒に練習しました。
高2、高3の頃・・受験科目である
聴音や初見やソルフエージュ 実技全般は

カセットテープしかない時代で音源も少なく 一人では学びにくいモノでした。
今のような 教材もレッスンの体系も 整ってはいなかったように感じます。
(ワタシだけなかったのかも知れないけれど・・)
当時は 遊びながらのつもりでしたが お互いに先生役を交代しながらの
初見や 聴音の練習は とても効果的なものでした。本当に助かりました。
kさんは 音大で主にフランス歌曲を勉強し 卒業後は地元の女子高に就職。
その頃は 部活の指導を見学したり話を聞いたり お互いに指導法を学びました。
でも なぜか数年で退職して北陸に行き 機織りの修行を積んで・・
後に 地元で結婚したというユニークな人???その結婚式にも出席しました

そんな彼女とは お互いに忙しくてしばらく疎遠でしたが 数年ぶりに会って
連れてこられたのが このお店でした。
この雰囲気・・彼女の好みだよねェ

あの日 何を語り合ったのか・・あまり覚えていません。
久しぶりだったので 家族や 友人たちのことかなぁ・・
お庭をバラの花でいっぱいにして 皆さんの和む場にしたいとか
可愛いがっているワンちゃんのこととか・・聴いたかなぁ・・
再会を約束したけれど なかなか会えなくて 電話ばかりでした。
それから2年後 津波にのまれて帰らぬ人となりました





ワンちゃんを抱いて ご近所の人たちに「大丈夫ですか?」と
声がけして回っていたそうです。
お通夜には kさんが好きだったという♪「ラクリモサ」が 流れていました。
3月になると この席に座りたくなります。
