身代わり
アメリカで行われた心理実験だそうですが、新聞で募集した一般市民を無作為に、十人を看守役に、十人を囚人役に選んだそうです。
囚人役の十人は、次々に警察に逮捕され、厳重な取り調べの後に本物の監獄に入れられたそうです。この実験の期間は二週間と決められました。ところが何と六日間でこの模擬監獄実験は中止されたそうです。と言うのは実験を始めてすぐに、看守役は囚人役の十人に、命令したり、暴言を吐いたりする行動が目立って多くなってきたからだそうです。
一方、囚人役は、強い無力感をもつようになり、人格的に荒廃が目立って多くなって来ました。模擬のつもりで行ったのが、それぞれの役に成り切ってしまったというのです。
囚人役を演じた人々は、間違っても、罪を犯してこのようなところに来てはならないと思ったかもしれません。また、看守役は、自分の人格まで変わってしまうことに恐ろしさを感じたかもしれません。この模擬実験を、本当の囚人を看守を使って逆の役を演じさせたらどうでしょうか。文字通り役割交換です。そうしたら、お互いの気持ちが良くわかってくるでしょう。
結果的には、看守が囚人に優しくなりすぎるかもしれません。また、そんなことをしたら囚人がみんな逃げてしまうかもしれません。
ところで、神は模擬実験ではなく実際に役割交換をして、罪人である私たちのかわりにキリストを罪人とし、私たちを神の子としてくださったのです。その最も顕著な現われが十字架です。
キリストは無罪の判決を受けながらも、重罪人の烙印を押され、そのための弁明もせず、逃げようともしませんでした。人を救っておきながら自分を救おうともしませんでした。そのうえ、十字架で神に捨てられたのです。キリストはこの苦しみを途中で放棄されなかったのです。最後まで苦しみぬかれました。これは神のさばきによって十字架に処刑されるはずの私たちが赦され、神のことされるためだったのです。これは、模擬実験ではなく、実際の出来事です。
この事実を、私のためだと受け入れる時、あなたは神の子としての祝福に満ちた人生を始めることができるのです。神は、 「私たちの罪のために、なだめの供え物(身代わり)としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。」(ヨハネの手紙第一4章10節)
「ふれあい」ラジオメッセージ第7集 榊原 寛著 太平洋放送協会より引用・要約しました。
A.O
アメリカで行われた心理実験だそうですが、新聞で募集した一般市民を無作為に、十人を看守役に、十人を囚人役に選んだそうです。
囚人役の十人は、次々に警察に逮捕され、厳重な取り調べの後に本物の監獄に入れられたそうです。この実験の期間は二週間と決められました。ところが何と六日間でこの模擬監獄実験は中止されたそうです。と言うのは実験を始めてすぐに、看守役は囚人役の十人に、命令したり、暴言を吐いたりする行動が目立って多くなってきたからだそうです。
一方、囚人役は、強い無力感をもつようになり、人格的に荒廃が目立って多くなって来ました。模擬のつもりで行ったのが、それぞれの役に成り切ってしまったというのです。
囚人役を演じた人々は、間違っても、罪を犯してこのようなところに来てはならないと思ったかもしれません。また、看守役は、自分の人格まで変わってしまうことに恐ろしさを感じたかもしれません。この模擬実験を、本当の囚人を看守を使って逆の役を演じさせたらどうでしょうか。文字通り役割交換です。そうしたら、お互いの気持ちが良くわかってくるでしょう。
結果的には、看守が囚人に優しくなりすぎるかもしれません。また、そんなことをしたら囚人がみんな逃げてしまうかもしれません。
ところで、神は模擬実験ではなく実際に役割交換をして、罪人である私たちのかわりにキリストを罪人とし、私たちを神の子としてくださったのです。その最も顕著な現われが十字架です。
キリストは無罪の判決を受けながらも、重罪人の烙印を押され、そのための弁明もせず、逃げようともしませんでした。人を救っておきながら自分を救おうともしませんでした。そのうえ、十字架で神に捨てられたのです。キリストはこの苦しみを途中で放棄されなかったのです。最後まで苦しみぬかれました。これは神のさばきによって十字架に処刑されるはずの私たちが赦され、神のことされるためだったのです。これは、模擬実験ではなく、実際の出来事です。
この事実を、私のためだと受け入れる時、あなたは神の子としての祝福に満ちた人生を始めることができるのです。神は、 「私たちの罪のために、なだめの供え物(身代わり)としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。」(ヨハネの手紙第一4章10節)
「ふれあい」ラジオメッセージ第7集 榊原 寛著 太平洋放送協会より引用・要約しました。
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