牧者の広場

牧者の広場 ２０１５年１月
「新年おめでとうございます。」の年頭の祝賀の時節がやってきた。私どもはクリスマス節季と年賀状のせめぎあいの狭間を通されてくる。昨年に不幸があった人は出さないで済むかと思えば、喪中の葉書が寄せられる。ゆっくりしたい時節なのに、かえってしんどいというのが正直な思いだ。去る１年のよしみと新年のよしみを結ぶためには、労を惜しまないでは、非礼になるということか。
　多くの人々の病死や事故死、犯罪など入れるともはや、余りにも身近に不幸があって、思いを致せば、国民総喪中となって当然だから、「おめでとう」は、よしてくださいといわねばならなくなっていないでしょうか。しかしながら誕生や卒業、就職や昇進。結婚や新築落成、事業の助けや維持、繁栄などが絡んでいるから、実際のところ私は、出すのと返信を毎年繰り返している。良いところは、普段出しにくい人にも出せることだ。
　聖書にはおめでとうと言われる多くの場面がある。これはとびっきり素晴らしいそれである。送ったばかりのクリスマス。もう過ぎ去って、喜びの後に憂いありみたいになっている方々もいるはずです。去ったら戻らない慶事は多いもの。しかし、ルカの福音書１章４１節から５５節には、聖霊によって懐妊したマリヤが夫の間で懐妊しているエリサベツから、祝いの言葉をかけられ、両者が祝辞を贈り合い、マリヤは讃歌した場面。これは当人ばかりでなく、全人類のいつまでも交わし合うべき「おめでとう」であるべきだ。
　人となって御子イエス・キリストはだれでも差別なく過去現在がどうであれ、何であれ、罪を赦す贖いをしておられる。御前に罪を告白し信じる者の心に宿られる御方なのだ。今も未来永劫、真実をこめて、おめでとうとだれからも言われる人となりうるのだ。お電話、ご来会など２４時間応対致します。

宗教法人　インマヌエル宇都宮キリスト教会　　　牧師　山田　隆