○特集俳句342・傾く俳句1・藤野武1・2017-8-4(金)
○「黒揚羽稜線は斜に走りけり」(第38回角川俳句賞受賞作品「山峡」50句中の1句)(藤野武1)
○季語(黒揚羽・夏) 「くろあげはりょうせんはしゃにはしりけり」(「俳句201411」より引用)【→特集俳句-索引1・索引2・検索3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:すでに次元の「傾斜(空間)」は7句を数えるが、今回から「傾く俳句」として特集します。黒揚羽の舞う近景と斜めに走る山岳の稜線の遠景との対比です。
●藤野武(ふじのたけし)
○好きな一句「花椎やとても湿りけあり農具」(同上)2
○季語(花椎・夏) 「はなしいやとてもしめりけありのうぐ」(「俳句200011」より引用)
【Profile】:1947年東京都出身。1984年「海程」入会、→金子兜太に師事。1999年、「遊牧」創刊に参加。海程新人賞、海程賞受賞。「海程」「遊牧」同人。『山峡』にて第38回角川俳句賞受賞。現代俳句協会会員。
おはようございます。今朝も名句のご紹介ありがとうございます。大小の比較がすごいですね。ご自愛の程を。
私も花椎の句好きです。