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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

●特集俳句342・傾く俳句1・藤野武1・2017-8-4(金)

2017-08-04 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句342・傾く俳句1・藤野武1・2017-8-4(金)
○「黒揚羽稜線は斜に走りけり」(第38回角川俳句賞受賞作品「山峡」50句中の1句)(藤野武1)
季語(黒揚羽・夏) 「くろあげはりょうせんはしゃにはしりけり」(「俳句201411」より引用)【→特集俳句-索引1索引2検索3 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:すでに次元の「傾斜(空間)」は7句を数えるが、今回から「傾く俳句」として特集します。黒揚羽の舞う近景と斜めに走る山岳の稜線の遠景との対比です。

 

藤野武(ふじのたけし)
○好きな一句「花椎やとても湿りけあり農具」(同上)2
季語(花椎・夏) 「はなしいやとてもしめりけありのうぐ」(「俳句200011」より引用)

【Profile】:1947年東京都出身。1984年「海程」入会、→金子兜太に師事。1999年、「遊牧」創刊に参加。海程新人賞、海程賞受賞。「海程」「遊牧」同人。『山峡』にて第38回角川俳句賞受賞。現代俳句協会会員。


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2 コメント

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Unknown (竹女)
2017-08-04 08:50:07
透次さま
おはようございます。今朝も名句のご紹介ありがとうございます。大小の比較がすごいですね。ご自愛の程を。
私も花椎の句好きです。
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拝啓、竹女様。 (透次)
2017-08-05 13:07:51
拝啓、竹女様。「七月の燈台の白波濤の白」。七月の白も去り八月の白を探しているところです。「怒りにも表面張力髪洗ふ」。「髪洗う」は夏の季語であり女性の季語でもありますね。カレーうどんのイラストはネットからの画像を拝借して加工しております。今後はすべて完全オリジナルを目指したいところです。「当り屋の当りそこねし夏の月」。滑稽や冗談・ユーモアなどを折り込んだ諧謔俳句が究極の俳句ではないでしょうか。そしてこの「花椎やとても湿りけあり農具」。湿り気のある農具が素敵ですね。たびたびの書き込み誠にありがとうございます<(_ _)>。◇Hakoniwa透次ヽ(^ι_^)ゞノ♪◇
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