ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

ロミオとジュリエット

2015-04-23 23:42:31 | 演奏会レビュー
今日はグノーのロミオとジュリエットを聴きに行きました。
今年はこのオペラ、あちこちで見かけます。なんでだろう?偶然or必然⁉︎


演奏会形式、と伺っていましたがおよその演技がついてとてもわかりやすい。字幕もついています。そして、何よりオペラ前の、村田健司先生のお話がいい。いい意味で緩いご挨拶。会場の空気が和みます。




アリアなどしか聴いたことがなく、スコアがあるのに開かなかった私。いや、CDは持っているはずだったっけ?

、、こんな程度の予備知識。

とりあえず一本みて、なるほど、こういう曲があるのか、こういう歌詞なのか!といろいろ勉強になりました。


台本、歌詞が私の知っているシェイクスピアのロミオとジュリエットのお話通りでびっくり。細かい歌詞までその通りなんだ!と。ベッリー二のカプレーティとモンテッキは大分違うけれど。


そしてグノーの音楽はきれいだけど、定番の和声進行や大雑把な音楽がやはり傑作とは言い難い。


これをシェイクスピアの傑作の一つ、まで押し上げるのは歌手の力、になるのだろうな、と思った。演技ではなく、声、歌で表現できるだけの歌唱力がないと感動するまでにいけない、音楽の力の弱い作品。この曲を傑作にすることができるのは世界的な歌手だけだなと。


でもオペラ一本勉強することは本当に力になるから、こういう経験ができるのは素晴らしいことですね。私も刺激を受けました。早速スコア引っ張り出して歌ってみたし。


来月はマスネのオペラを扱うコンサートがあります。それも楽しみ💕

皆様お疲れ様でした‼️