ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

重唱曲をたくさん聴いてきました🎵

2015-09-20 08:51:46 | 演奏会レビュー
昨日からシルバーウィーク突入❗️
お天気にも恵まれて清々しい朝です。


そんな秋晴れの昨日は
研修所同期の大場知子さんの出演する重唱のコンサートに行ってきました。


オール 重唱曲!


前半はヘンデル、メンデルスゾーン、フォーレなどの二重唱曲から。

フォーレの二曲は知っていたり歌ったことがあったのですが、あとはみんな初めてのものばかり。


バロックからロマン派まで幅広い選曲で楽しませて頂きました。


そして後半はオペラの二重唱、三重唱曲。

こちらは馴染みのあるもの、歌った事があるもの、重唱前の日本語訳詞のセリフで状況を説明してからの演奏はわかりやすい配慮でした。

ヘンデル、モーツァルト、ロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニ、ヴェルディ、プッチーニ、と有名どころの名場面。前半と違い、重唱であってもアリアのように1人で歌う部分も多く、個人の歌唱もたっぷり堪能でき、勉強させていただきました。


重唱の良さは、やはり単旋律のメロディーでなく、ハーモニーを作る心地よさ。
そしてそれが諸刃の剣となります。一人一人歌った時に気にならない程度の音程の感じ方が不安定なユニゾンやハーモニーに傾くデリケートさ。


それから息遣いと音色が違うこと。
前半プログラムのような重唱歌曲はオペラのように違いのある声が重なるエネルギーではなく、同質の声、同質の世界を目指して声を重ねた方が引き立つ曲もあるし。

逆にオペラ重唱ではまずは声の響きや安定、その上に芝居の息遣いも加わるし。

そこまでの完成を目指すことは相当難しい、、。


そんな重唱の素晴らしさと難しさ、奥深さを感じて帰ってきました(*^^*)



オペラ重唱の方が
皆さん生き生きしてたみたい。
それぞれの声のキャラクターと役どころがあっていて観ていても楽しめました。



同期の大場知子さんも
古典やモーツァルトを端正な中に生き生きと歌っていました。


自分の声を磨き
相手の歌を尊重し、声をとけあわせる。


もっと勉強しなければならない分野だわ~~💦

聴きに行った同期の友人と


私達も頑張ろうね‼️

と誓いながら帰ってたのでした。


そんな私の パパパの二重唱 が聴ける
魔笛はもうすぐ。



そして フィガロの結婚からとても早口の 開けて、早く開けてよ! という
スザンナとケルビーノの二重唱はこちらで。


皆様のお越しをお待ちしています*\(^o^)/*