ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

新春講演会 脚本家 池端俊策 『夏目漱石の妻』を語る

2017-01-15 09:39:19 | 尊敬する人
昨日は蕨のくるるに
講演会を聴きに行きました。


演劇講座でもお世話になった
脚本家 池端俊策さんの講演会

昨年のNHK土曜日ドラマで放映された
先生の最新作 夏目漱石の妻 について

制作の経緯
撮影裏話
キャストさん達の様子
ドラマの反響
夏目漱石、鏡子夫妻について

とたっぷり1時間半、
休憩もなくお話くださいました。


ドラマを見て面白いと思われた方が
たくさんおられたのでしょう、
会場も最大に椅子を並べて
狭い会場に沢山の人が来ていました。



私が心惹かれたのは

選ばれたテーマ、描かれた話の裏に
夏目漱石を全部読み返したり、
いろいろと緻密に調べたりする膨大な時間があること。

やっぱり素晴らしい作品は
表に見える部分はその影に
沢山の裏打ちや資料があり
削ぎ落としたり、えらびぬくセンスが
一流の視点なんですね。



それから
役者さん達のアプローチの仕方、結果の出し方
どういう瞬間に観るものの心を奪うのか

台詞やト書きの間を埋める天性のもの
繊細な感情を表現する表情が作れる人

なるほどなぁ〜、
すごいなぁ〜

と思いつつ
私もオペレッタの本番に向けて
もう一度見直してみようと思いました。


そして、そんな先生が
夏目漱石の言葉を引用しながら
これからも世界のことや世の中の壮大な事を書くのではなく、身の回りの、日常の小さなことに光をあてて描きたいとおっしゃったこと。


私たち一人ひとりの毎日が
人生のドラマそのもので
波乱にみちているし
喜び、悲しみ、
日々感情の起伏がある

この毎日の生活を
大切に生ききりたいな、と
なぜか私はそんな感想を持ちました。



そして昨日は
演劇講座でご一緒したメンバーにも
久しぶりに会えました╰(*´︶`*)╯♡

どこか戦友のように
何年たってもあの頃に戻れる
良い仲間です。

素敵な時間をありがとうございました😊