ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

東京二期会 金閣寺@東京文化会館

2019-02-22 23:07:25 | 演奏会レビュー
今晩はこちらへ。
一昨年オペラでご一緒した
郷家暁子さんにチケットをお願いして
前日に予約しました。





行ってよかった〜
素晴らしかったです。

金閣寺は三島由紀夫の小説が原作ですが
台本はドイツ語。
黛敏郎がベルリン・ドイツ・オペラに
委嘱されて書いたオペラで
初演は1976年です。


静と義経よりも古い作品なのですが
古さを全く感じません。
それは演出だけの問題ではなく、
音楽の魅力だと思いました。


金閣寺という物語を
オペラで表した時に、
ドイツで初演する委嘱作品、
音楽語法がまず世界に通ずるもので
書いたのだと思います。



アリアや重唱の魅力は少ないけれど
合唱はとても充実していて
物語を支える大きな存在でした。
演出的にも面白かった。



まだ初日なので
演出に関しては
書かないことにしますが
演出家のビジョンが
はっきりしていると
作品がイキイキします。


それは演出の魅力と
演出家に魅せられて
演奏家達もどんどん歌役者になるから。


今回はダンサーも効果的に取り入れられて
本当に素晴らしかった。


一時間半の上演時間、
一度の休憩が
早く終わって続きが観たい気持ちと
あと30分で終わるさびしさ。
久しぶりにカーテンコールで
手が痛くなるまで拍手をし続けました。

年齢の関係でカーテンコールに
出てこなかったヤング溝口、
とても素晴らしかったです。
日曜日は大喝采を浴びてほしいな。

それにしても
知り合いにもたくさんあったし、
有名な音楽家もたくさん初日に
いらしていました。


あと二日。
お時間ある方は是非❣️



春風と花びら&あわて床屋

2019-02-22 19:50:31 | 演奏会レビュー

今日は第四金曜日、
お昼のコンサートでした。

最近こちらのコンサートでは
他の本番でもうたう
新曲にチャレンジする事が多いのですが
今日のチャレンジは

春風と花びら

昨年の新曲歌曲の夕べで
発表されたばかりの曲ですが
ゲネプロで聞いた時に

なんて素敵❣️

と思い、打ち上げで
作曲家 広瀬正憲(ひろせ まさかず)先生に
お声をかけて
楽譜を頂きました。


季節的にもぴったり。


まだまだ歌いこんで
しっかり合わせて
さらに素敵な花を咲かせてあげたいです



3/23のコンサートでも
披露いたしますので
お楽しみに❣️


他の出演者の皆さんも


今日のテーマはチャレンジ😆


とても珍しい曲や大曲、
新レパートリーを披露されていました。


来月は私はお休み。
また新しいチャレンジをします✨

静と義経・通し稽古終了

2019-02-22 16:08:56 | 稽古日記
世の中は日本オペラブームで、

新国立劇場では
新作オペラ『紫苑物語』の初演が

東京二期会では
宮本亜門の演出で『金閣寺』が

そして来週、日本オペラ協会で
初演から20年以上ぶりに
三木稔作曲 なかにし礼台本の
静と義経』が上演されます。


私は『静と義経』で
合唱に入っていますが
昨日の稽古はなかにし礼先生が
いらしての通し稽古。

なんとテレビの取材も入りました!


通し稽古なので、
勿論ほぼ完成しているのですか
なかにし先生のご意見を受けて
合唱シーンも若干の変更。


さらに劇として
緊張感のあるものとなりました✨


さすがです!


最近台本のことを
気にするようになりましたが
作曲家同様、
脚本家にも目の前にしっかり
画が見えているのだと思います。


しかも三木先生と一緒に
作り上げた作品なので
音楽もしっかりと入っていらっしゃる。



能の幽玄さを
求められるシーンもありました。



日本の美


ってあると思います。


他の国の芸術、
オペラというもの自体も
そうじゃないかと思うのですが



古くて新しい世界も、
あると思うのです。



真に価値あるものは
永遠に輝きを失わない。



是非、三者三様の日本オペラの作品、
お時間あれば観に行ってください。

それぞれのオペラのタイトルに
リンク付けしてあります。
詳細はそちらで。


私は今晩、金閣寺を観に行きます♪
楽しみ💓



来週はオケ合わせ、
そして舞台稽古、ゲネプロ、本番へ。
あっという間の10日間、
怪我病気ないよう頑張ります😊