日々徒然です

カフェにようこそ!

修業先には

2013-11-04 01:50:40 | 小説
俺も余裕ねえなぁ・・・

大学を卒業して外国をきままに旅していたがオヤジに戻って来いと喝が入り
あいつの会社に秘書として務める事になった
言わば修行みたいなもの

あいつは社長になっていて完璧に仕事をこなしていた
俺はそんなあいつのサポートをする
少しでもあいつの役に立ちたくて
社長業も休まる所が無いようで見ているこっちが疲れてくる
そんなあいつにゆっくりして貰いたくて京都出張で日帰りの予定を1泊2日に変更した

あいつは最近疲れ気味で無理が祟っていた
俺は個室で温泉付きの宿泊先を探して予約する

喜ぶ顔が見たくて

会社には連絡しビックリされたが明日は休日なのでと了解を得る
そんな俺の思いを察したのか旅館の部屋に入るなり
後ろから抱きつかれ「ありがとう」と言われ嬉しかった

夕食は昔の頃の話しで盛り上がった
幼い頃のあいつのままで愛おしい思いも募ってくる
なんとなくその場の雰囲気が甘くなり一緒に風呂へ入る
その日は月が綺麗だった

お互いの距離が近くなり唇が重ね合う
何度となく重ね合う唇から甘い吐息が漏れてくる
少しずつお互いの体温が熱くなる
一つになるまであと少し