日々徒然です

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小さい頃からの夢

2014-08-29 02:15:47 | 小説
物心ついた頃から人生のレールは決まっていた
母親に連れられスタジオに入る
挨拶は「おはようございます」だった
風邪を引け無い、激しい運動も出来無い、学校帰り友達と話しながら帰れない
楽しいことは最小限度で毎日を暮らしていた
子役として芸能界入りしていたから

ある時、僕より可愛くてお芝居も上手な子役が脚光を浴びた
直ぐに僕はオーデションに落ちまくった
でも、地道にレッスンには出ていた

そんなある日「アイドルにならない」と今の社長に声をかけられた
ユニットを組んでデビューするらしい
僕は、ふたつ返事でOKした
アイドルになるためのレッスンは楽しかった
同年代とこんなに喋ったのも嬉しかった
レッスンの帰り道、いつも一緒に帰るアイツ
気になる存在では有るが気にしないようにしていた
なんとなく気も合って、話していて楽しかった

ある日、面白いDVDを入手出来て好きなジャンルも合うから家に誘っった
家には誰もいなくて僕らだけだった

始めは、面白くて笑っていたが徐々に妙な気持ちになり
並んで見ていたが、お互いの呼吸を気にするようになった
なんとなく自然と唇が重ね合う
角度を変えて深くなる
どちらともいえないが舌を絡み合い、お互いの唾液が混ざり合う
更に角度を変えてのキスに酔いしれる
なんとなく離れた唇の広角は唾液が滴り、錦糸の糸が出来る

お互いが気分の高揚に繋がり荒い息が部屋中の音になる
直ぐお互いの唇が重ね合うようになった
DVDはプレビュー画面になっていて終了していた