日々徒然です

カフェにようこそ!

二人のカンナ

2015-07-22 11:29:50 | 小説
思ったより店は途切れなくお客様が来店され夕食にもありつけなかった
「ナンバー1の誕生日はやっぱり凄いな・・・腹減った」
そんな言葉が口から出た
「そんなこともありませんよ!」
優しく微笑むナンバー1様だ
「今日は、お招きありがとうございます。これからご飯でもどおですか」
微笑むナンバー1は天使に見えた
素直に頷き、店じまいを早々に行う
時間は深夜を有に周っていた。今更、レストランでとは思わなかったが
「今日はこんな事も有ると思って、昨日から煮込んでいたカレーが有るんですよ」
そんな笑顔に釣られて、僕は静々とついて行った

高層マンションの一室に入る
エントランスが高級感半端なくって、思わずため息が出てしまった
そんな僕の仕草に「くすっ」笑われていたなんて
高層マンションの眺めは最高ーだった
「すっごいですね。やっぱり眺めが良い」
そんな褒め言葉を行っている内に、ふんわりといい匂いがしてきた

気持ち良いラグに座りカレーを食べながら色んな話しをする
お互いに目と目は離れる事が出来なくなった頃、僕は配達途中で買ったケーキを出す
もちろんバースデー用だ!小さな花束だが一緒に出す

お互いの距離がより一層近づき手と手が絡め合った
徐々にお互いの顔が近づき合っていく
「誕生日おめでとうございます。ケーキ食べませんか」
「ありがとうございます。それよりも」
早急に重ね合う唇
水の音しか聞こえず、縮まる距離、互の間には何も無くなった
「あなたが好きでした」
そう告げられ、僕は顔を赤らめる
「はい、僕もです」
より一層の口づけと、より深く絡め合う舌
僕はもう声が抑えられなくなった