日々徒然です

カフェにようこそ!

現実回避

2017-01-11 15:14:26 | 小説
健人は満面の笑で俺を迎え入れた
今時可笑しいだろう?どんな事情か知らないが
男が嫁ぐって???

健人とはサッカーサークルで知り合った
知り合って直ぐ、お互いの距離が縮まって友達と呼べる様になった
親友とも呼べるのではないか???
健人の家には行った事は今までには無かったが
俺の家には良く来ていた
夜遅くまでゲームをして泊まっていく事が多かった!週末や夏休みは特にだ!
でも健人の家には行った事は無かった・・・

今は健人の家に来ていて、嫁になっている
周りの執事さん、メイドさんは普通に接している
可笑しくないのかな?可笑しいだろう?
健人の隣が俺の部屋で・・・既に荷物が運ばれていて今日から泊まれるようになっている

「なぁ健人?この状況は可笑しいだろう?」
「どおした現実だよ?幸生は今日から一緒に住むんだ。学校も転校手続きしてるから」
スマホを渡され何時でも連絡取れるようになっている
明日からは蒼生学園に通う事になっているようだ
俺の頭はキャパオーバーで何から話して良いやら
当の健人は浮かれていて色々話してくれて気を使ってくれている

取り敢えず食事にしようとなって飯にする
って!おい!これが飯?
健人の家の、お抱えシェフがフルコースを用意してくれ食べている
マナーなんて解らなくて何処に入ったか解らない程の緊張

「幸生、後で家族に会って欲しい。紹介するね」
「わかった」
取り敢えず成り行きに任せて進んでいくしかない
俺の荷物は既に、この家に有り家に帰れないのだから