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六代目婿候補

2013-10-19 23:27:30 | 小説
オヤジが息絶え絶えに遺言を残して逝った。
一人息子の俺は跡目を継ぐ事になった。
カタギに成る事も出来たけど小さい頃から仁義の世界が好きだった。
葬式後に跡目を就任した。
小さい頃から仁義の兄貴連中には馴染んでいたから反論も無くすんなりと跡目を継いだ。

兄貴連中や組員達への挨拶を済ませ長老に呼ばれ向かう
長老から代々続く心構えなるものを話してくれた

俺の家系は女系家族で男子が授からない家計だそうだ
この俺が代々続く秘薬を飲んでいとなみを行うと男子が授かると言われているとのこと
跡目を継いだからにはその心構えなるものを行うように
そしていとなみを行う相手は数名候補に上がっているとの話だった
小さい頃からなんとなく解っていたが実際に聞くと少し引いた
でも襲名したからには心構えは必要だ!

今日は襲名披露の後に婿候補への挨拶がある

長老も含めた襲名披露は滞りなく終了した
麩を隔てた向こうは婿候補が待っている
若頭が麩を開け婿候補の前へ出ると5名の婿候補が居た
流石長老が決めた婿候補だ敵対勢力は元より色んなジャンルの美男ばかりだ

一通りの挨拶を済ませ長老が決めた順番でいとなみへと進む
代々続く組専属の医者が秘薬を作り朝から飲んで体を整える
俺は朝から秘薬を飲むのは良いが飲んだ後に火照った体をどうして良いか
解らなくて苦しい・・・。秘薬には何が入っているのか疑問だが

今日は敵対勢力の婿候補だ
皆が島がどうの縄張りがどうの言っているが
俺には火照った体をどうにかして欲しい初めてのいとなみだから不安がいっぱいなんだ

夕食を共にして寝室へ向かう
同世代なのも手伝って話が弾んで食事は楽しかった
その後一緒に風呂に入りお互いに体を流し合った後寝室へ向かう
寝室に入っても俺達は酒を飲みながら話をする
俺は酒を飲んで更に体が火照りだす








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