天皇陛下の手術をされた、天野篤先生のことは科が違うので、今回初めて知りました。
やっぱり出来る医者はオーラから違いますね。
日大医学部に3浪して入学しましたが(もう本人は言われたくないでしょうが)、技術を磨き、順天堂大学医学部教授まで上り詰めた先生です。
年間、200例以上の心臓バイパス手術をこなすそうです。
自分の大学の手術室では無く、それも東大の手術室、そして、患者さんは天皇陛下とこれ以上無いプレッシャーの中での手術だったはずです。
その手術を終えた後の、あの冷静で、自信に満ちあふれた表情、すばらしいの一言です。
手術を終えて、成功したと言ってもいい場面での言葉が、「陛下が術前に希望されたご公務、日常生活を取り戻されるというのが成功といっていい時期。現状で成功かどうかという判断はやや尚早。」と、こちらも、すばらしい言葉。
本当に、かっこいいと思いました。明日から、まねしてもいいですか。(*^_^*)
私は、ラ・サール高校を出て、医師になろうと漠然と思っていましたが、受験勉強には何か身が入らず、福岡大学医学部に何となく入学し、何となく医師になりました。
でも、医師になってからは、目が覚めたような気がします。
九州大学医学部整形外科に入局した後、様々な関連病院を回りましたが、そこでの経験はこの上ない物でした。
どの病院でも先輩の先生が親身になって教えてくださいました。おかげで、まっとうな整形外科医になる事が出来ました。
広島赤十字原爆病院の大賀正義先生には、脊椎外科医としての道を開いていただき、さらにMD,MED法への手術、研究への道筋を開いていただきました。
そして、新しい事へのチャレンジする事への重要さを学びました。その中で、棘突起正中縦割進入MD,MED法は生まれました。
今は、Cortical Bone Trajectoryを用いた脊椎固定術を行える、九州最初の医師となりました。
Cortical Bone Trajectoryというテクニックは患者さんにも低侵襲な上に、手術を行う医師にも大きなメリットがあるテクニックです。
棘突起正中縦割進入MD,MED法と同じように、Cortical Bone Trajectoryも多くの医師が安全に行えるよう、広めていきたいと考えています。
楊 昌樹はわきだ整形外科で年間300件程の手術を担当させていただいています。
その中で、全身麻酔を必要とする手術は280件、脊椎の手術は157件(2011年)と重要な治療を任せていただいています。
また、以前は整形外科医としてだけ働けば良かったのですが、わきだ整形外科では院長として、全体を統率していくことも仕事となっています。
すべてがやりがいのある仕事で、進歩に終わりの無い仕事です。
いつも、事務主任に言います。病院はSim Cityと言うゲームと一緒だよ。
Sim Cityは市長になって、町を発展させるゲーム。町が発展すると、問題が起き、火事や竜巻、時々ゴジラが町を破壊していく。それを乗り越えて発展させるのがSim Cityと言うゲーム。
病院も発展していくと、様々な問題が起き、それに対処しながら、発展する。
だから、わきだ整形外科ではいろんな職員が、毎日のように、様々な問題を発見し、それに対して話し合いながら、改善に努めています。
私はその成長を見るのが大好きです。これからも、その進歩を見続けたいと思います。