「藁の家」

「藁」による新たな建築の可能性や発展を通じて日本の住環境に対する意識を高めていきます!

手解体その1

2011年03月10日 22時22分02秒 | 「日当の家」プロジェクト
3月5日。
裏庭にはまだ雪が残っている。
大工さんと9:00に現場で合流し、早速作業を始める。
この建物の正面から入ると左手に8畳間がある。この空間はかつて反物などを売るお店として使っていた場所と聞いている。
土間から50センチほど上がった畳敷き。腰掛けるにはちょうどいい高さ。
この上り框は桜の木を削って作られていて、つるつるすべすべで渋い光沢がある。
きっとここに多くの多くのお客さんや、近所の友人が来てこの框に腰掛けていたのでしょう。
一体どんな話をしていたのだろう・・・この框に聞いてみたい。

新しく建てる家は基本的に土間空間で、唯一の畳敷き8畳間を作る。
この框はまた同じように框として使うことにします。

丁寧に大工さんが外してくれました。



次に外すのは、床の間のある和室の天井板。
ここで育ったおじさんが「この天井板は、いいものらしいよ!」
とおっしゃるので、早速外します。
先ず、2階の部屋の畳をめくって野地板を外す。
この野地板も使います。
すると和室の天井と2階の床の間に60センチほどの空間がある。
いわゆる”懐”(ふところ)
こういった場所に時々刀やお金が隠してあることもあるらしい・・・
今回見つかったのはとうもろこしの芯と松ぼっくりとねずみの死骸。
塵取りとほうきでざっくりと掃除してから大工さんが一枚ずつ丁寧に外してくれました。
この天井板は桜の樹皮。室内の仕上げ板に使います。

その間に2階の畳を全てめくって使えそうな野地板を外す。
板を留めている釘を一本一本丁寧に外す。
1階のお店の天井部分にあたる2階の畳の下には堅い松の板があり、墨で文字が書かれた手紙?覚書き?が板の隙間を塞ぐように貼ってあった。
この店の店主(おじいちゃん)は近所でも字がきれいで有名だったそうです。
この字はおじいちゃんが書いたのだろうか?
なんて書いてあるのかわからないけれど、その字を見たらなんだか嬉しくなった。

今日一日では作業を終わらせることが出来なかったので、来週末がんばって残りの板を外そう。

解体してしまう家ですが、作業が終わった後に掃除をして現場を離れました。


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1 コメント

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Unknown (sijimi)
2011-03-11 14:28:27
この家を建てた大工さんは、大工冥利に尽きるでしょうね。
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