2019年4月30日
(平成31年)
平成最後の歩き遍路は内子スタート!
この日はどのルートを抜けたとしても2つ以上の峠を越える遍路道。
しかもここ2日間は20km前後の道のりでしたが、この日の35km前後。
予報は曇時々雨。特に夕方は大雨の可能性。
どのルートを行くとしても最大の峠は後半戦なので、
せめて峠のピーク時は雨を避けたいトコです。
リタイアしたい場合の路線バスとかも無いですし…
検討の結果、ホテルの無料朝食を諦めてできるだけ早く出発することにしました。

5:30 HOTELAZ愛媛内子店 出発
天気はどんより曇り。
雨もポツポツですが降っています。
ただ、ネットで雨雲レーダーを見る限りでは
雨を降らせるような雲は近くに無さそうだったので、一時的なものと判断。
荷物は雨対応仕様としましたが、雨具は装着せずに出発しました。

国道379号に入ると、川沿いを進んで行くのですが、
もやだらけ…
不安。すっごい不安。
国道379号は小田川沿いを少しずつ標高を上げて進んでいきます。


7:45 大瀬付近
大瀬はトイレも休憩所も充実。
久万高原の峠越えは途中コンビニも無いので、
しっかり行ける時にトイレへ行くことをオススメします。
小学校も素敵な校舎でした。

9:30 突合
運命の分かれ道。
左に進むと、小田川の支流である田渡川を国道379号、県道42号と抜けるルート。
途中には下坂場峠や標高800m級のひわた峠が待っています。
右に進むと、引き続き小田川沿いを進み、道の駅を経由し、
標高650mくらいの農祖峠を進むルート。
一般的には高低差はあるものの、距離が短いので前者を選ぶ方が多いようですが、
天候が荒れる場合や体力を温存したい場合などは後者のルートを推奨しているようです。
ただ、注意点が一つ。
ここの表示だと7km近く違う旨が書かれていますが、
保存協力会の地図によると実際の距離は3km差のようです。
当初は自分もスタンダードなひわた峠を行こうと考えていたのですが、
天気が悪天候になりそうだと聞き、農祖峠を選択する予定でした。
が、最終的には天気が崩れずに順調に進んできたこと、
少しでも早く着くならやはり距離は少しでも短い方がいいかな…と考え、
ひわた峠を最終的に選択しました。
さぁ、この選択は吉と出るか?
ただ、ひわた峠を選んだ段階で覚悟を決めないといけないことが一つ。
昼食抜き。
ひわた峠ルートの場合、
昼食に利用できる飲食店は国道379号沿いにある「なみへいうどん」さんだけです。
内子を早めに出発していたため、どう考えても営業時間開始前に通過してしまう。
雨に濡れないことを優先した結果なので、これは仕方ないと割り切ることにしました。



13:00 下坂場峠
標高570mの下坂場峠をクリア。
結構急な舗装道が続き、山道に入ってからも急な登り。
キツカッタ…
再び舗装道に出ると、峠の下り道。
もう一つ峠越えがあることを考えると下りたくないな~
ところが下り始めて数分。
急に強い雨が降り出してきました。
幸運なことに集落が近くにあったため、
農機具を保管する倉庫の軒下に緊急避難。
雨具に着替えようと思ったのですが、念のため雨雲レーダーを確認。
すると10分程度で雨雲が抜ける予想だったため、
そのまま軒下で待つことに…
10分後、無事に雨が止みました。
そこから1km程度で少し大きな集落に…
標高的には下坂場峠から数十mくらい下がっただけでしょうか。
そこを過ぎると、いよいよひわた峠にチャレンジです。
とはいえ距離も短く、標高800mとはいえ、麓からの高低差は300mくらい。
これだけを考えれば、愛媛県に入ってから通り抜けてきた峠とあまり変わりません。
実際に最後の山道だけは急でしたが…

14:40 ひわた峠クリア!
今回の遍路最大の難関と考えていた峠をクリアすることができました。
ただ…

峠周辺はガスが凄くて、視界不良でしたが…
ガスもかかっていたこともあり、久万高原への下り坂は慎重に下りました。

15:40 久万高原(宿泊先:ガーデンタイム)到着
下り途中でポツポツ雨が降ってきましたが、
本降りになる前にこの日の宿泊先に到着。
5時30分からずっと歩き続けていたので、サスガに疲れた…
外に行く元気も無かったので、夕食と翌日の朝食は宿にお願いすることにしました。

ガーデンタイムは喫茶店も行っており、食事も美味しいと評判。
この日の夕食はカツオのたたきと唐揚げがメイン。
しかもこれだけでなく…

うどんまでついてボリューム満点でした。
そして、食後はぐったりとベッドに倒れ込む…
こうして平成最後の日は終わりを告げたのでした。
…って、3日目にしてまだ1つも札所を打ってないや…
(つづく)