この小説は、天界の毛沢東が主人公です。彼は国共内戦に勝ち、今の中国を建国しました。台湾人や香港人とは違う、別の民の国を…… そう共産中国は、新たな中国人を作ったのです。ここではさわりを載せます。
「矛盾論」を書いた毛沢東は、自身も矛盾に向かって進んで行った。貧しい中華の民は圧倒的に多い、金持ちは圧倒的に少ない、数で勝てる。民、民を味方に付け民の国を作ろう、人民が主役の国、共産中国を作ろう、と。だが、解放と抑えは表裏一体でなければなるまいか、とも。
中華の歴史は、歴代皇帝の歴史でした。この国は、辛亥革命で世が変わったのです。皇帝の歴史が終わったのです。ようやくに民の時代が来たのですが、この国は民が多過ぎてまとまらなくなった。毛沢東は思い知ったのだと思います。………(皇帝にかわる抑えがいる、それは何か)
イデオロギー、これで民をまとめよう、まとめなくてはならない、と。故郷の湖南で貧しさを見て育った毛沢東は、一生、教師での生活もあったのだが、時代が彼を必要とした。孫文の後に続けよと世に送り出したのであった。
この孫文がいなければ毛沢東はいない、私は強く、そう思う。またこうも思う、孫文が思い半ばで倒れずに新中国を作っていたらどうだったか。蒋介石が出る間もなく、この物語りの主人公の毛沢東も出て来なかったやもである。
さわりのつもりが、さわりでなくなって来ました。私はこう書きたいのです。毛沢東が天界で様々な人に会うなかで、新生してほしいのです。さあ、天界でいろんなのに会いますよ。では、小説をご覧くださいませ。
By、藤原てるてる