侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

別れの季節

2011-09-14 23:46:37 | Weblog
 一週間前の九段下は、ここぞとばかり、蝉たちが名残の夏を惜しむようにひしめき鳴き交わしていた。  ゴマンの大群がおしよせてでもくるような  胸に迫り来る鳴き声だった。  蓮の花ももうすでに枯れ、季節は秋へと移ろってゆく。  なんという暑く、せつない夏だったろうか。  昨夜の十六夜の月は、とおとく、清く、潔かった。  この月にてらされ、私の身にもその光がしみこんでくれるのなら、、どんなにかうれしかろう、、 . . . 本文を読む