おはようございます。株式会社わざケア代表取締役 訪問看護ステーションわざケア作業療法士の渡部達也です。
先日うちの作業療法士が「訪問作業療法の目標設定」だったと思うのですが、そのテーマで投稿依頼をされたとのことで、少し相談を受けました。
読者は作業療法士が対象ですから、「訪問作業療法の~」とついてもしょうがないとは思いますが、昔から作業療法って理学療法との違いを出していこうという発表が多いような気がします。
しかも訪問現場ではOT・PTがしっかりと区別されているわけでもないため、「訪問作業療法の目標設定」は非常に難しいテーマだなと思います。
しっかりと区別されていないため、利用者さんやケアマネさん、医師から訪問リハの依頼をされるとき、PTでお願い!OTでお願い!と言われることはほとんどありません。
わざケアの9年ではPTでOTでと言われたことは2年に1回あるかどうかくらいです。
また、指示を受けた側は主にスケジュールやルートの関係で担当を決めることが多いですので、そこにPTだからOTだからと職種によって担当を決めることは少ないのです。
また訪問リハの従事者の約3割しかOTはいないので、訪問リハとなるとPTが担当することが割合的に多いと思います。
(わざケアでは私がOTのためか、OT7割PT3割の職員構成です)
依頼者は大きく「リハビリお願い」と考えている中で、偶然担当になったOTが、その依頼者のニーズを達成できるのならOTらしさを押し出していっても良いとは思いますが、依頼者がリハビリに求めているものと担当OTがやりたいものに乖離があってはいけませんよね。
実際「訪問作業療法(だからこそ)の目標設定」をしていることは少ないのだと思います。
ただ、関わりの中で真のニーズを引き出しやすいのが要素っていうのがあるのか、研究?統計?取ってもらいたいですね。
対象者の隠れたニーズを引き出していきやすい職種があるのか、職業経験年数に差があるのか?訪問経験年数では?結局有意差はなく個人の能力に一番左右されるのか?
作業療法士というプロとして生きていくのであればまた職能団体としても、PTとの差別化を図って独自性を出していった方がいいんだとは思いますが、訪問の分野ではなんでもやれる方が良いと思っていますので、あまりPTとOTの区別がなされるような方向性・法改正になって欲しくはないなと思っています。
地域ではとりあえずPTでもOTでもうまく私たちを使ってもらって、少しでも生活しやすくなってくれればいいと思っています。
ありがとうございました。
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