おはようございます。株式会社わざケア代表取締役 訪問看護ステーションわざケア作業療法士の渡部達也です。
今回コロナの影響で病院経営直撃というニュースが出ていました。
日本医師会の横倉義武会長は「20年度末に各大学病院の損失が約5000億円にのぼると推計されているほか、診療所でも総点数が最大で約3割減少するなど、病院、診療所ともに経営に打撃を受けている」とのことです。
リハ職は病院で働いている割合が多いですので、病院の減収減益はすなわち賞与の査定に大きく響いてくるものと考えられます。
ただでさえ低めの賃金で働かされているリハ職の賞与までもカットされるとなれば、病院を就職先として選ぶリハ職は少なくなるかもしれませんね。
何もわからなかった学生時代、病院に勤められれば生涯安泰!くらいに考えていました。
しかし、最終学年時の11月頃就職する病院が決まってホッとしていたら、2月くらいだったでしょうか、就職先のリハ科長から「経営が厳しくなっている。賞与基準が下がる。それでもいいか?」と電話が。
国家試験も迫ってますから、就職活動する気が起きませんでしたのでそのまま入職しましたが、「病院って安泰じゃないんだ」と気づかされました・・・。
おそらく病院経営の難しいのは、土地や建物、医療機器など固定資産部分が多いのと、専門職の集まりですから人件費が高く固定費を削りづらいのがありますから、利益をしっかり出していないとキャッシュが回らなくなりやすいんでしょうね。
あと、まだ年功序列が強いですから、上の方に保守的な人が多い場合、「今まで通りで」と、コロナ禍であっても業務改善が遅くなる傾向はあるんだと思います。
コロナ患者を受け入れた病院が経営難で廃業。なんてことだけは絶対にしてはいけないことですが、コロナの受診控えで国民の健康が大きく損なわれていなければ、今まで不必要な受診もあったのではないのかな。と思います。
そう考えると、本当に必要な医療って(広げて考えれば介護って)ていうのを考えさせるきかっけにもなるんだと思います。
新しい生活様式、働き方の新しいスタイルそして新しい医療介護サービスの受け方。になるのかなと。
必要な医療って何?と考えたときに、リハビリは不必要なものと公的保険の枠組みから切り捨てられてしまいかねませんから、より一層リハ職は研鑽をしていかないといけないと感じたニュースでした。
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