ナチュラリストクラブ 京都府立植物園でコケの観察
梅雨の時期、雨が続くと外出も億劫になりがちですが、雨が美しさが際立つのが苔。
ナチュラリストクラブは過去何度か苔の観察会を実施ししています。今回は、2014年6月22日(日)の京都府立植物園でコケの観察の記録です。
普段なにげなく、大きな、きれいな花は注目されますが、小さな場所でもいろんなコケがみることができます。
ナチュラリストクラブの記録より
「2014年6月22日(日) 京都府立植物園でコケの観察
今回のテーマです。
大きな木に付くコケの観察です。
木肌に流れる雨のPHが違うので木に付くコケの種類も木によって違ってくる。
高さ50cmぐらいまでは地上と同じ条件とみなされ、木に着生するコケを観察する時は地表から50cmより上にあるもので比較していきます。
円盤状に広がったコケ。これは真ん中に胞子が落ち、放射状に広がっていったものです。
チヂミカヤゴケ、同様に放射状に広がっていき、厚くなった真ん中の部分が落ちてしまった物です。
地面の観察も怠っていません。ナツノハナワラビ。
フユノハナワラビは里山でたくさん見かけますが、「ナツノハナワラビと言うのもあったんですね。」
お次は大きな木にびっしりとついたコケを観察。
針葉樹にはコケが付きにくいそうです。これはその典型、ハリモミ。
このコケの真ん中が枯れているのはカラスのフンが落ちたからです。PHが変わるとすぐに枯れてしまうんですね。コケは中間木が無い木漏れ日程度の日が差し込むところでよく成長します。落ち葉が積もって日が当たらなくなってもダメで、苔庭が美しいのは落ち葉欠きや草むしりなどのマメな手入れのおかげだそうです。
カシ類の木に虫が産卵するのを予防にする為に冬の間ビニールのようなものを巻いていた木。湿度や温度がコケの生育にちょうど良い状態になり、その部分だけコケが勢いよく生長しています。
クスノキの並木道。100年近いクスノキが200mにわたって並木道を作っています。川端康成の「古都」にも登場し、現在87本あるそうです。
常緑樹なので一年中美しいト爽やかンネルを作っていますが、夏はさらに木陰がさわやかに感じられるでしょうね。」
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