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アマゾンでの生活体験をする場所の一つに、このカルモ牧場は最高の場所だ。日本ではけっこう自然と触れ合っていると思っていた私にとって、ここでの体験は今までの価値観を全く変えてくれた素晴らしい場所であった。アマゾン川の濁った水でのシャワーや洗面、手洗い。真っ暗なジャングルの闇の中での満点の星空。ジャングルにこだまする早朝のホエザルの泣き声。延々と続くマングローブ。日本では考えられない乗馬や水牛乗り。日本では安全第一主義で、なかなか本物を体験できないが、ここでは本物を全て、満足いくまで体験させてもらえる。
ここには人が持つ五感をフルに発揮して、生き生きとさせてくれる素晴らしいものがあった。
日本では観光地で馬や水牛に乗る場合は必ず、係員が牛や馬を引っ張って決して観光客が一人で牛や馬を操ることはしない。しかしカルモは違った。牛を引っ張ってくれる人はいない。一人一人が水牛の背にかけた鞍にまたがって自分で操るのだ。牛には手綱がつけられているのでそれで操るのだ。牛は臆病な動物で後ろから馬に乗ったカウボーイに追い立てられると前に突進していく。その時に振り落とされそうに揺れる、揺れる。手綱を落とさないように・・・鞍の突起しているところをつかんで・・・・、はじめての私にとってこれはもう大変な事であった。他の国の人はキャーキャー言いながら楽しんでいたが、私は必死の様相をしていたに違いない。
カルモ牧場は湿地帯がとても多い。水牛はその湿地の中も平気で突き進む。前を先に進む牛の跳ねで、泥をかぶって泥まみれだ。しかし不思議なことに一時間ぐらい乗って戻ってきた頃にはけっこう楽しんでいる自分に気が付いた。
次の日は乗馬があった。私は水牛乗りでお尻がいたくなって遠慮させてもらい、部屋で休んでいた。このとき乗馬に参加した人はみんな水牛乗りの体験が功を奏して一人で乗馬ができるようになって戻ってきたのである。馬もそれなりに訓練されてはいると思うが、これは凄いことだ。日本で一人で乗馬できるようになるためにどれだけの時間とお金がかかる事であろう。日本では考えられないような荒行が見事に乗馬の練習につながっているのだと思った。
お尻が痛くなって乗馬を遠慮した事は本当に残念な事だった。今度行く機会があれば是非挑戦したい。
カルモで出会った地球市民。ドイツ人、フランス人、イタリア人、ブラジル人、カルモはとても国際的な場所だった。わずかな滞在の間、みんな家族のようになれた。カルモのオーナーは遠慮しがちな日本人(私)には色々と気を使ってくれた。
食事はとてもカラフルでブラジル的な食事?だった。下の肉は水牛の肉だ。日本の牛肉とちがって草を食べさせているせいか少し草っぽい匂いがした。しかし、このあとに出てきた水牛のヒレ肉は最高に旨かった。
左下は全部デザートだ。丸いパンは中にチーズが入っていておいしかった。後で知ったがこのパンはブラジルではポピュラーなパンでどこにでも売っていた。
デザートはどれもびっくりするほど甘いものが多かった。日中が暑い風土と関係があるのかもしれない。
カルモ牧場の母屋、母屋には3室、離れは4室あった。露天掘りのアマゾン川の水を使ったプールもある。私は入らなかったが、同僚が入って楽しんでいた。深さは2mを越えていたそうだ。
カルモ牧場では日中は日向では暑いが心地よい風が吹いているので、日陰はとても過ごしよかった。また夜になると放射冷却により、気温が一気に下がり、長野県の高原のように涼しくなる。寝る時は窓を閉めないと寒いぐらいだった。
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