野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2006年--奈良公園の自然-春日原生林を訪ねて--

2018-10-11 | 野生生物を調査研究する会歴史

最近、外国人が多くなった奈良公園
2006年の観察の時は秋の行楽でも、人が多くて困ることもなかったように思う。昔日の感がある。
生きてる大和川をもとに観察会を行った。
ナチュラリストクラブのホーム

2006年 10月15日(日) 奈良公園の自然-春日原生林を訪ねて--


今回は奈良の春日原生林を訪ねました。快晴に恵まれ、奈良の自然を楽しむことができました。
10時に近鉄奈良駅に集合。今回の参加者は20名。
野生生物を調査研究する会で調査を行ない本にまとめた「生きている大和川」の紹介をしていただき、大和川付け替え工事の資料をいただく。

興福寺境内を通り飛火野へ向かう。興福寺は中金堂を興福寺創建1300年に当たる平成22年完成を目標に再建中。

奈良公園には野生のシカが約1200頭。公園内の芝生は格好のえさで、鹿に食べられいつも刈り取ったように整然としている。
 指差しているのはイワヒメワラビ。奈良公園の植物はシカとの共存。毒があるため鹿に食べられずに残っている植物が多く見られる。
 また後ろにある木の下枝も一定の高さまで鹿に食べられ見通しがよい。(ディアラインというそうです)

15日はちょうどシカの角切の最終日。園内には角を切られたシカが何頭もいた。シカの角は毎年生え変わり角の形で年齢がわかる。
 写真は泥浴び(ヌタうち)をしている角を切られたオスジカの写真がとれました。


ナギの木。やはりシカが好まないのでそのままの樹形を保っている。
 春日大社の神事にはサカキの代わりにこのナギが使われることが多い。


春日大社には釣燈籠、石燈籠合わせて約3000基があり、節分とお盆にはずべての燈籠に火がともされる「万燈籠」の行事があり、とても幻想的。
 ここで昼食を取る。

昼食後、春日原生林で植物の解説をしていただきながら妙見宮まで歩く。春日原生林は現在世界遺産に登録されている。春日山原生林には、1,100年以上も人の手が入っていないそうです。


イチイガシの大木。1100年以上も手を加えられていない原生林にはスギやイチイガシの巨木がたくさんある。 その他、ナギ・ヤマモモ・シイノキ・アラカシ・ツクバネガシ・イチイガシ・カゴノキ・アオガシ・イスノキ・サカキ・クロバイなどがみられる。


 (ナチュラリストクラブのHPより)


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