キイチゴ
キイチゴと呼ばれるのは黄色いイチゴ「果実が黄色いから」ではなく、木になるからです。
キイチゴの仲間は多く、クサイチゴ、ナワシロイチゴ、ニガイチゴ、ナガバモミジイチゴ、フユイチゴなどがあります。
北半球だけでも400種を越すと言われ、日本だけでも70種類以上が自生しています。先に紹介したフユイチゴは秋に開花し、真冬に結実します。
それ以外は、5月から6月ごろにかけて、熟した果実をつけます。写真で紹介するナガバモミジイチゴは、一番早く花がさきます。長めのモミジの葉によく似た葉を持つイチゴの意味から名前がつきました。近畿地方以西に見られます。この木のトゲはするどくて,山歩きする者にとってはやっかいなもの、しかしキイチゴの中では甘く、汁気(しるけ)の多い、もっともおいしいキイチゴで、ジャムにもできます。美味しいいちごにはとげがある。
クサイチゴ
山野にふつうに見られる小 低木で,葉は3〜5枚の小 葉からなり、軟らかい毛が たくさん生えています。春に、直径4〜5 cmの白い大きな花を咲かせます。果実は赤く熟し、甘くておいしいです。
ナワシロイチゴ
日当たりのよい山や道端に生えています。葉の裏には白い綿のような毛が生えています。花はピンク色で、5月ごろに咲き、田植えをする前、苗代を作る6 月ごろに赤い果実が熟すので、 “苗代苺(ナワシロイチゴ)”と呼ばれます。
ナガバモミジイチゴ
日当たりのよい山の縁によく生えていま す。細長いモミジのような葉をしている ことから、名前がついています。審に花が 咲くキイチゴの仲間のうちでは、一番早く花が咲きます。秋に熟す果実は黄色で、 大変おいしいイチゴです。普通“キイチ ゴ’というと、この植物をさすことが多いようです。
ニガイチゴ
山野の林の縁や荒地に生える低木で,茎には刺(とげ)がたくさんあります。花は4月から5月に2年目の枝に咲き,6月から7月に赤く熟します。果荚は甘くておいしいのですが、種子をかむとにがいので、この名前がついています。
フユイチゴ
林の縁や林の下で、つる状に地面をはって延びていきます。葉は大型で厚く、曲がった短い毛が生えています。他のキイチゴの果実がない冬に、赤くておいしい果実をつけるので、この名前がつきました。
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