2010年小長野氏(アマゾン自然学校一期生)大統領から表彰される
2005年度JICA草の根技術協力事業【アマゾン自然学校】一期生の小長野氏がブラジル国ルーラ大統領から表彰を受ける。
トメアスでのアグロフォレストリー農法を活用して小農家の自立に貢献したとして、トメアス総合農業組合の小長野理事がブラジル連邦国ルーラ大統領から2010年11月に表彰を受けられました。
アマゾン自然学校のよき理解者であり、地域貢献も積極的な方で、行政経験もある素晴らしい方です。現在も地域活性化に活動されています。
その記事をブラジルの日系新聞から見つけました。
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サンパウロ新聞2018年1月23日より
アマゾンを代表する森林農法の世界的権威者本業でも毎月収入得られるシステムを構築
の記事なかに小長野氏の紹介がある。
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◆小長野道則とはどのような人物か
アマゾン移民の日本人の故郷といわれるトメアスで幼少期から育ち日系コロニアのシンボル的な農村から誕生したアグロフォーレストの第一人者は自分をこう語る。「小さいころから貧乏をして苦労した経験から、いじめまがいのこともあり、いつまでも惨めな生活はしたくないという思いと、親に迷惑をかけたくないという思いから、いつか成功してやろうという考えが常にあった」。さらに「母親が常に一生懸命勉強して、先生の言うことを聞く、挨拶を大切にする、などの教えを得た。長男だから必ず親の面倒を見ることと教えられていたことから、いまでもその教えを守っている」、「子供時代の経験がいまの自分を作っている。行きたい学校に行けなかった悔しい思いがあったが、恵まれない人たちに教育をして、恵まれない境遇から脱出できる手伝いをしたいという思いがあり、人に教えることが好きである」、「農業指導を通して人づくりをしている」、「日本人移民を受け入れてくれたブラジル社会への貢献の気持ち、ブラジルを良い国にしたいという思いでやっている面もある」と、アマゾンに住む社会的弱者の痛みや苦しみを共有した体験をしている。
◆小長野の人生
ここで小長野の人生を紹介したい。自分だけのオンリーワンは「農業とアグロフォレストリーの深化を追究し、その普及拡大に積極的に取り組んでいる。そこにはみんながよくなることをしたいという強い思いがある」ことだ。生まれは1958年で出身地は鹿児島県。2歳半になった60年9月に日本からトメアスに家族で移住、最終学歴は小学5年生卒。生活信条は「生かされていることに毎日毎日感謝する」、「楽しく生活できていることに感謝する」。自分の得意分野は農業で、自分の性格は「やると決めたことは最後までやり続けること」。座右銘が「失敗は成功、苦労は買ってでもしろ、かわいい子には旅をさせろ」。趣味はアグロフォレストリー普及活動。小さい時の思い出は「学校で先生に呼ばれたフェスタジュニーナのダンス、5年生で学校を去る時には泣いた。今でも学校のあるところを通ると涙が出る。学校の行き帰りのいじめ。勉強できずに命令されて畑仕事をしなければいけなかったこと。命令されてやるのが嫌だったので自分で土地を持って独立しようと思った」など、多くの辛くて悲しい思い出がある。(以下略)
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2002年10月27日、ルーラは大統領にブラジル民主主義史上最大の得票数でなった方。2011年1月1日の任期満了をもって退任した。
しかし、不正な資金がルーラに渡った疑惑が持ち上がり、2016年3月4日に警察によって身柄を拘束された。2018年1月24日、ルーラは汚職とマネーロンダリングの罪などで禁錮12年の判決で収監された。
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