ひねって・焼いて・陶

陶芸の様々な技法、釉薬、お会いした陶芸家の方々の話等々、私が陶芸で学んだこと、発見したことなどを綴ります。

フランス人間国宝展

2017年09月29日 | 展示会

国立博物館のフランス人間国宝展を見てきた。フランスにも人間国宝の制度があって、それは日本にならって始まったらしい。文化を大切にする考えが日本から広まっているというのは大変結構なことだと思う。展示で興味深かったのはガラス、麦藁象嵌細工、エンボス加工の作家たちだった。最近パターンに関心があるのでエンボス加工作家ロラン ・ノグ氏による幾何学パターンの美しさが特に心に残った。

クラフトデザイナー中部の「春じたく」展に出展

2014年03月05日 | 展示会
先日、クラフトデザイナー中部主催の「春じたく」展に出展。
自分の作品を他の人達の作品と同じ場所で見るのはいい刺激になります。自分らしさがどこまで出せているか、自分は今どこにいるのかなどを肌で感じることができました。最初の2枚が僕の作品です。

搬出の後は栄の「だんまや水産」で打ち上げ。この店、味も雰囲気もなかなか良かった。







中日いけばな芸術展

2013年05月22日 | 展示会
「中日いけばな芸術展」を観に行きました。以前知り合いになった安田蓬和さん(日本生花司松月堂古流)が今回僕の花器を使って花を生けて下さり、招待券を頂いたからです。
今回は、以前生けて下さった時とは全く違った作品で、大変にダイナミックでありながらも深く計算されたデザインだと感心しました。珊瑚の様な網の目状のものが横に広がってそれを通して器が見えるところが、器の作者としては大変気に入ってしまいました。

この展覧会、60もの流派が集まり総勢500人以上の作品が見れるビッグイベントです。生け花って、今まで距離を感じていましたが、様々な作品をアートあるいはデザインとして見ると実に美しくて面白いです。


「花よ!器よ!」展

2013年03月19日 | 展示会
クラフトデザイナー中部が主催した「花よ!器よ!」展は大変盛況でした。今回の私の作品は、素焼きした後に、酸化鉄、酸化チタン、鬼板などの釉薬原料を直に吹き付けて焼き締めるという方法で、マットでざらついた表面にチャレンジしました。土の成形は、スタイロフォームで作った上下2つの型でタタラ板を成型し、それをモナカの様に貼り合わせるというちょっと危なっかしいやり方。中心は筒状で、そこが水の入るところで、その外側は空洞。本焼きでは案の定ややヘタってしまったが無事焼き上がり、翌日の搬入に間に合わせることが出来た。正に胸を撫で下ろすという心境。植物を育む土の塊という作品のコンセプトに、花を生けて下さった日本生花司松月堂古流の安田蓬和さんにも共感して頂けたことがなによりでした。


”花よ!器よ!”展 搬入風景

2013年03月14日 | 展示会
クラフトデザイナー中部主催の”花よ!器よ!”展が昨日から始まりました。その搬入作業では、器がセットされた後、華道家やアーチストの方々がていねいにお花を生けて行きます。特定のデザインや素材を持った器に如何にして花を生けるかは、生ける人の解釈と創造の力が発揮されるところ。花が次第に生けられて行く現場をそばで見ていて大変に感じるものがありました。数時間にわたる作業はかなりの精神的、体力的エネルギーが要るものだと思えます。

私の花器も、安田蓬和さんに素晴らしいカラーコーディネイトの蘭を生けて頂き、花と器が一体となった作品となり感激。

花と器の幅広い可能性を楽しめるこの展示会、3月17日(日)まで名古屋のナディアパークで開催されます。