ひねって・焼いて・陶

陶芸の様々な技法、釉薬、お会いした陶芸家の方々の話等々、私が陶芸で学んだこと、発見したことなどを綴ります。

カオリンいろいろ

2015年11月15日 | 釉薬


公募展用の作品第1号が焼き上がったら、釉がシッカリと縮れてしまった。釉を作る段に
なって朝鮮カオリン(金剛カオリンSP300)が足りないことに気付き、時間も無いので慌
てて瀬戸の山田窯業まで買いに行ったのだが、金剛カオリンは最近入荷していないとの
ことだった。そこで、一番よく出ていますとの店の人の話で韓国カオリンを、まあそう
大差ないだろうと勝手に決め込んで買ってしまった。結局大差はあったわけだ。

一般的にカオリンは量が多いと乾燥時や焼成時に収縮し易いと言われていて、そのために
収縮を抑えるために予め仮焼した焼カオリンというのも売られている。せめてこっちに
しとけば良かったと後で思う。しかし、今まで使っていた朝鮮カオリンは焼いてなくても
収縮しなかった。釉薬原料はよく分からないことだらけ。

朝鮮カオリン (入所先:陶芸ショップCOM 25kg袋には金剛カオリンSP300との記載)
        収縮具合:あまり縮まない

韓国カオリン (入手先:山田窯業)
        収縮具合:結構縮む

以前、純白と言われるニュージーランドカオリンも試してみたが、ものすごくザラザラマット
になってしまった。媒溶剤を増やすか、ミルをシッカリするかしないと思うけど、そのままになっている。

ちなみに、この釉薬(カオリンマット釉)の配合は以下の通り。温かみのある半マットの白で、
土に鉄分があると火色が出る。下は以前作ったビアマグ。
福島長石10%・合成土灰50%・朝鮮カオリン40%・焼成タルク10%・珪酸ジルコニウム3%



結局のところ、浸し掛けのために約40リットルの縮れ易い釉ができてしまった。トホホな
成果だがそのうち改善策を考えよう。
公募展用には、第2号、3号作品にカオリンマット釉とは全く違う鉄釉をスプレー掛けした
ところ結構うまく焼き上がったので一安心。今日は撮影、応募書類を書いて仮梱包。カメラ
のキタムラで画像プリントして、コンビニで書類コピーを作り、ヤマト運輸で発送を終える
とシッカリ日は暮れていた。梱包用の箱作りの段取りが悪かったと反省。