先日、大先輩に釉はげが起こりやすい自作のマット釉の話をしたら、市販の釉薬に着色材を混ぜることを試してみてはとアドバイスをいただきました。そこで思い出したのが日本陶料の「マット釉」です。この釉薬は、透明に近いマット釉で、薄がけにするとほぼ土の素地の色がそのまま表れ、濃い目に掛けるとある程度白濁してきます。一般の白マット釉よりは白濁が少ないということです。これがマットの基礎釉として利用するのにちょうど良いのではないか考え、試してみました。
一番左が何も混ぜない場合。真ん中が暗い茶を目指したもので、原料比の外割りでベンガラ2%、二酸化マンガン8.8%を追加。右側は、やや薄くて落ち着いたブルーを目指し、外割でベンガラ0.5%、酸化コバルト0.5%、酸化ニッケル0.5%を追加しました。土は白のやや粗めの土です。焼き上がりはどちらも良い感じに色が出ています。暗い茶色はベンガラとマンガンが良く混ざり、ベンガラによる黄味とマンガンによる赤味の間の色が出ました。薄いブルーはベンガラとニッケルの隠し味が利いて少し沈んだブルーになりました。この「マット釉」は、表面のマット具合が強すぎず、弱すぎずでしかもしっとり感があって気に入ってます。
一番左が何も混ぜない場合。真ん中が暗い茶を目指したもので、原料比の外割りでベンガラ2%、二酸化マンガン8.8%を追加。右側は、やや薄くて落ち着いたブルーを目指し、外割でベンガラ0.5%、酸化コバルト0.5%、酸化ニッケル0.5%を追加しました。土は白のやや粗めの土です。焼き上がりはどちらも良い感じに色が出ています。暗い茶色はベンガラとマンガンが良く混ざり、ベンガラによる黄味とマンガンによる赤味の間の色が出ました。薄いブルーはベンガラとニッケルの隠し味が利いて少し沈んだブルーになりました。この「マット釉」は、表面のマット具合が強すぎず、弱すぎずでしかもしっとり感があって気に入ってます。