河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑107 / なんやねん

2023年10月19日 | 菜園日誌

「おい! その菜っ葉は何んという菜っ葉や?」
「きくな」
「訊くないうても、訊かんとわからんやないかい!」
「そやから、きくなと言うてるやろ!」
「忙しいんかも知らんけど、教えてくれてもエエやないかい!」
「そやから、きくなという名前の菜っ葉や言うてるやないかい!」

関東では春菊(シュンギク)だが、関西では菊菜と呼ばれている。
だから、春菊=菊菜なのだが、関東の春菊は背の高い株立ち型で、関西の菊菜は株張り型で横に広がらす。
炊くと少し苦味が出る大人の味だが、鍋のアクセントには欠かせない。
生産量日本一が大阪府なのもうなづける。

種の袋に「株張り」と明記されていなければ、関東の株立ち型の春菊だ。
放っておくとどんどん上に伸びるので、高さが20㎝ほどになったら、下の葉を五、六枚残して先を摘んでやる。
則枝が伸びたらそれを摘む。
一株で四、五回収穫できる便利な野菜だ。

「どや、わかったか!」
「わかったけど、そこにある豆は何んやねん?」
「そら豆や!」
「豆は分かってるけど、何んという豆やと訊いてるねん」
「せやさかいに、そら豆やと言うてるねん」
「忙しいんかも知らんけど、教えてくれてもエエやないかい!」
「そやから、そら豆という名前の豆や言うてるやないかい!」
秋祭りが近づいてきた。そろそろ空豆を植えるとするか。

コメント (1)
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