河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑110 / 男心

2023年10月25日 | 菜園日誌

野菜の価格が高騰している。
猛暑による成長不足に加えて、ガソリンや肥糧の値上がり。
道の駅に野菜を出すときも、去年より20円ほど高くしようかと思うが、お客さんは安いのを目当てに来られているので易々とは上げられない。
それに、売れ残れば野菜が可愛そうと、止む無く値段は据え置き。
どの商売も同じだろうが、天候に左右される農家はつらいよ。

とはいえ、畑で作っている自産自消のための野菜はたくさんある。
そこで、秋祭りの心休めに、昨日はスキヤキ!
水菜に春菊、白菜代りのしろ菜と葱。
そこに味出しの牛肉を少しだけ入れ、豆腐と蒟蒻を加えて一人前50円!
これが昔からの我が家の豪華な野菜のスキヤキ。
農林省によると、一ヶ月に購入する野菜は三人家族で9000円とか。
ということは、一年間に10万円ほどは自給自足の足しになっている。

今日の朝は、家でついた餅が残っていたので雑煮。
里芋・大根・人参は自前なので、もち米とうすアゲで30円。
野菜ばかし食べて、バッタとたいして変わりないと思いながら畑へ。
バッタに上前をはねられては困ったものだと、バッタがバッタの仕置き(退治)へ出る。
一回りしてドッカリと椅子に座り、さて玉ネギの苗を植えようかと思案。
雨が降る前でないと水やりが邪魔くさい。
天気予報は晴時々くもりで急激な雨に注意。
昨日は綺麗な夕焼けだったから今日は晴。
今日は朝は綺麗な朝焼けだったから今日は雨。
観天望気(雲や風の動きなどを観察して、経験をもとに天気を予想すること)ながら、どちらも確率は65%。
しかし、どっちやねん?
柄杓の柄で背中を搔きながら再び思案。

そういえば、オバンが背中を掻くきながら「二上山に雲がかかれば雨降るで」と言っていた。
東の二上山を見ると後ろに白い雲がもくもく、この雲を奈良太郎といって雨をよくらす。
南の和泉葛城山にも白い雲、和泉次郎という。
北東にも白い雲、有馬三郎という。
ここはオバンの観天望気を信じて、玉ネギの苗を植えた。ちょうど150本で一本1円。
でも、ほんとうに降ってくれるのかしら?
女心と秋の空・・・に悩む男心。


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