古今東西のアートのお話をしよう

日本美術・西洋美術・映画・文学などについて書いています。

鹿苑寺金閣から大徳寺 烏丸御池

2023-11-26 23:15:24 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー

ラーメンを食べて、大徳寺を越してしまった😮‍💨

ここまで来たら、鹿苑寺金閣へ
そう言えば庭園をじっくり観た事はなかった
鹿苑寺庭園は醍醐寺三宝院庭園と同じく国の特別名勝(庭園の国宝)

1950年の金閣寺放火事件て煤塵に
帰した金閣

金閣寺 三島由紀夫 初版本

旧国宝に指定されていた金閣ですが、現在の鹿苑寺金閣で国宝級は鹿苑寺庭園だけです

鎌倉時代、現在の金閣寺の場所には有力公家・西園寺家の別荘“北山第”があった。鎌倉時代〜南北朝時代、西園寺家が衰退し、足利幕府3代足利義満により、“舎利殿金閣”を中心に北山殿の造営が始まる。その2年前、38歳で出家していた義満は51歳で亡くなるまでここを本拠に暮らした。日明貿易を手がけた義満は明の使節の接待に利用したらしい。ここに北山文化が華開いた。


義満の死後、夢窓疎石を開山とする禅寺になった。現在は『相国寺』の塔頭寺院になっている。

夢窓疎石が庭園の作庭にどれだけ関わったかは勉強中…

本来、鹿苑寺庭園は鏡湖池を巡る池泉回遊式庭園であるが、現在は、池の外から三分の一周、金閣を遠巻きに眺めるのみ

金閣正面右横には夜泊石

金閣正面には葦原島(蓬莱であり日本を表す)

葦原島には斜めに立てた細川石(細川家から贈られた石)

巡回道は一旦方丈に入る
陸舟の松

足利義満の盆栽(五葉松)を地面に植替え舟形に成形したもの

金閣の後ろに回る

葦原島の護岸には三尊石組(庭園の中心)

舟屋の右が出亀島、入亀島。更に奥に淡路島がある
池に舟を浮かべ島を巡った

(ネット画像)
更に奥には大きな畠山石(畠山家から贈られた石)がある
 
鹿苑寺庭園の上段は北山第の遺構を活かしている
上下二段の構成は夢窓疎石の西方寺と同じ
安民澤は、鎌倉時代の西園寺家別荘『北山第』に造営された浄土庭園の遺構

上段の安民澤付近から見る金閣

金閣寺を出て大徳寺に戻る
大徳寺より400年以上前からここにあった今宮神社、楼門が見える
門前には有名なあぶり餅
(ネット画像借用)
 
高桐院拝観できるかな~
今回も拝観休止の高桐院🥲


仏殿前のビャクシン

北大路から金閣まで歩き大徳寺を巡ると流石に脚が… 
北大路烏丸線で烏丸御池へ

三条通りの酒陶・柳野さんへ
軽い食事も出来るワインバー

(ネット画像借用)

残念ながら当日はキッチンがお休みで、食事はほとんど売り切れ…🥲


日本酒も置いていると言うことで、お酒をいただきました



森喜酒造場の杜氏豊本理恵さんの名前を冠したブランド・リエスタイル
山廃・特別純米 

初めていただきます、ひやとお燗を一杯づつ、刺身はよこわ(クロマグロ)で
山廃独特の複雑な旨みがいい
お燗にするとふくよかさがよりでました。いいお酒です🤗

今度はキッチンさんを確認して行こう🤗

★★★★☆

夜もふけ、もう少し🍶を求めて三条通りを放浪…

ランキングに挑戦中
下のボタンを2つ、ポチッ、ポチッと押して頂けると嬉しいです!

 にほんブログ村 美術ブログへ



江之浦測候所 杉本博司

2023-10-18 00:28:14 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー

カヴァー写真はBTS RM
(GQJAPANより)
江之浦測候所 空撮(ネット画像)
山の斜面に作られた蜜柑畑を開発して造園している

偉大な先人の作庭に挑むように、現代美術家の杉本博司(1948〜)はランドスケープ『江之浦測候所』を開発した
敷地の購入から造園までのプロデュースは、アーティストの仕事としては破天荒なものだろう

江之浦測候所の最寄り駅は、小田原から二駅目JR東海道本線 根府川駅
根府川駅から江之浦測候所行き無料バスが出ており、約10分で到着

赤沢蜂巣観音
円空仏に蜂が巣を作り、人蜂合作の仏像となった

名月門 室町時代

鎌倉名月院の正門
塀の木賊張りは、桂離宮、修学院離宮にも見られる

夏至光遥拝100メートルギャラリー
杉本博司の写真作品を展示

冬至光遥拝隧道と光学硝子舞台
ローマ円形劇場写し観客席

冬至光遥拝隧道

隧道と光井戸

石造鳥居 茶室「雨聴天」 
利休の「待庵」を本歌取りとして制作
なんと屋根はこの地にあった蜜柑小屋のトタン屋根

光学硝子の靴脱石

根府川石 浮橋から相模湾 

三葉虫化石
竹林ゾーン 数理模型0010

竹林ゾーン 数理模型0004

柑橘山 春日社

なんと言っても、江之浦測候所から眺める相模湾は絶景だ
熱海の「MOA美術館」からの眺めと双璧

『江之浦測候所』は、箱根外輪山を背に、相模湾を借景とし、
文化財の再利用と氏の現代アートを配置し、古代から続く天文地理を
回想する、海と山と光の庭園
★★★★★
人生に一度は訪ねたい場所

杉本博司は造園計画の基本に、

橘俊綱(1028〜1094 )の「作庭記」という日本最古の作庭指南書を再検証したと記しています。


帰る頃には、空に薄いあかね色がさしてきた

ランキングに挑戦中
下のボタンを2つ、ポチッ、ポチッと押して頂けると嬉しいです!

 にほんブログ村 美術ブログへ

おわら風の盆

2023-09-04 16:26:35 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー
 
NHKで中継した「おわら風の盆」
を観ました 

9月1日から9月3日の3日間、
富山県富山市八尾地区で行われる
300年続く伝統行事




”ぼんやりした“とも言えるゆったりしたリズムと抑揚で奏でられる「越中おわら節

三味線の音をたゆたうように包む胡弓のヴィブラート、男性と女性が交互に七五調の唄をのせていく



力強い「男踊り」と妖艶な「女踊り」

どこか、夢ごこちで、艶っぽい風情が町を包んでいる


2022年の映像



『「女踊り」は、昭和初めに初代花柳吉三郎が芸者さんに振り付した艶やかな踊り。

当時「女踊り」は花街鏡町の芸者さんが踊り、「男踊り」は「甚六会」が踊りました。』なるほど艶っぽいはずです。






『おわら節』艶っぽい歌詞


「見送りましょうか峠の茶屋まで

人目がなければあなたの部屋まで」


「虎は千里の藪さえ越すに 障子一重が オワラ ままならぬ」


「逢えば泣く 逢わにゃなお泣く 泣かせる人に 何で泣くほど オワラ 逢いたかろ」



日本の祭りは、血が騒ぐ系の博多山笠、神田祭…

山車を楽しむ、ねぶた祭、祇󠄀園祭り、天神祭…

踊りを愉しむ、阿波おどり、よさこい祭り…


「おわら風の盆」は、ゆく夏を惜しみ、秋の実りを待つ、八尾の風情と情を愛おしむ、夏の夜の夢


「恋の礫か 窓打つ霰 明けりゃ身に染む オワラ 夜半の風」



いつか「夜流し」を観ながら、酒を交わしてみたいですね




ランキングに挑戦中
下のボタンを2つ、ポチッ、ポチッと押して頂けると嬉しいです!

 にほんブログ村 美術ブログへ



《SUN》YOSHIROTTEN

2023-08-22 12:06:36 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー

サマソニ2023TOKYO(8/19〜8/20幕張)の関連イベント  

インスタレーション《SUN》をYOSHIROTTENが展開 


日本庭園 『見浜園』に行ってみた




YOSHIROTTEN (よしろっとん 1983年〜) は、日本のグラフィックアーティスト、アートディレクター


まず、回遊式庭園を回ってみる


洲浜からビル 




茶室に入る




水屋に《sun》




給仕口に光

茶室にオブジェ


書院造りの床の間に《sun》

夜、ライトアップ



古めかしい環境音楽が流れている
ん〜 中途半端な半世紀前のインスタレーションかな…

★★☆☆☆

制作者関係スタッフが茶室に複数人ゴロゴロして作品を遮っていた…





ランキングに挑戦中
下のボタンを2つ、ポチッ、ポチッと押して頂けると嬉しいです!

 にほんブログ村 美術ブログへ


三日月にヴィーナス

2023-04-25 00:12:52 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー

日曜日、美しい三日月に金星が
輝いていました…
スマホでは残念ながらコレ

トホホ・・・



“ウエザーニュース”に眺めた
星月夜の写真がありましたので
お借りします









月代わっておしおきよ(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧






月の3つの“顔”、新しく生まれる三日月の“アルテミス”(処女・乙女)、満ちる豊穣の月の“セレーネー”(夫人・成熟した女性・母)、欠けていく暗い月の“へカテー”(老女)



金星(ヴィーナス)はそれぞれに輝く…




ランキングに挑戦中
下のボタンを2つ、ポチッ、ポチッと押して頂けると嬉しいです!

 にほんブログ村 美術ブログへ