古今東西のアートのお話をしよう

日本美術・西洋美術・映画・文学などについて書いています。

細見美術館の名品 日本橋高島屋

2023-04-29 00:12:52 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等カテゴリー
百貨店で絵画の展覧会を観たのは何年ぶりだろう。昔は展示即売会とかあったような…
今回は、京都細見美術館の開館25周年記念に行ってきました。日本橋高島屋の本館8階ホールが会場。観客はやはり奥様方がほとんどでした。

特に混んでいません。当日券。

構成は、
1 祈りのかたち
2 数寄の心
3 華やぎのとき
4 琳派への憧れ
5 若冲のちから
(会場は全て撮影不可。写真はネット画像を借用しました。)

単庵智伝 梅花小禽図 室町時代

初めて見る絵師。相阿弥の弟子。25歳頃男色事の喧嘩で亡くなったらしい。生きていれば、かなりの絵師になっただろう…

画像は無いが、伝狩野元信の「雪中花鳥図」墨絵6曲1隻が一番面白かった。
色々なつがいの鳥が雪の中で仲睦まじそうにしている吉祥画で、構図は良いとは言えないが、不思議な立体感がある作品で、眺めれば眺めるほど雪中山水に引き込まれる。

男女遊楽図屏風 江戸前期

彦根屏風を思わせる

北野社頭図屏風という、北野天満宮の賑わいを描いた作品も良かった。

江戸風俗図巻 部分 山東京伝序跋
江戸後期

左が“通人” 着物の裏地が派手、右は徳があるの商人の息子(まじめ)
これは全部見たい、絵がとてもうまい!!


墨梅図 俵屋宗達 江戸前期

中央に真っ直ぐ伸びる枝がいい

柳香包 尾形光琳 江戸中期

白梅小禽図屏風 中村芳中 
江戸後期

なんか“かわいい”作品

酒井抱一 白蓮図 江戸後期

傑作ですね

酒井抱一 桜に小禽図

鈴木其一 業平東下り図 江戸後期

掛け軸の表装に見立てて四季の草花を描く鈴木其一の得意技


鈴木其一 朴に尾長鳥図

彩色で“たらし込み”を見せる、優美な作品

鈴木其一 水辺家鴨図屏風

若冲 糸瓜郡虫図 江戸中期

若冲 虻に双鶏図 江戸中期


伝狩野元信の「雪中花鳥図」これが見られて良かった
★★★☆☆
お買い物の間にいいかも


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マティス展 東京都美術館

2023-04-28 17:10:15 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等カテゴリー

ピカソ(1881〜1973)より一回り年上のアンリ・マティス(1869〜1954)は、共に20世紀美術を代表する巨匠。今まで散発的に作品を見る機会はあったが、初期作品から最晩年の作品まで網羅的に鑑賞できる、ほぼ初めての大規模な回顧展。
初日でしたが、それほど混んでおらずゆったり鑑賞できました。
構成は、
1. フォーヴィズムに向かって
2. ラディカルな探求の時代
3. 並行する探求ー彫刻と絵画
4. 人物と室内
5. 広がりと実験
6. ニースからヴァンスへ
7. 切り紙絵と最晩年の作品
8. ヴァンス・ロザリオ礼拝堂
(4.5.6.のみ撮影可能・撮影不可の写真はネット画像借用)

豪奢、静寂、逸楽 1904年
新印象主義の影響を受けた作品

アルジェリアの女性 1909年

着物を着ているように見える、浮世絵の影響がありそう

金魚鉢のある室内 1914年

窓の外と内、呼応する色彩、静謐な世界

赤いキュロットのオダリスク
1921年

赤の絨毯に赤いキュロット、壁紙、青の衝立に、薄い青のヴェール、青い花瓶に赤い花、そこだけ妙に生々しい裸体…

モデルは、元ダンサーだった“アンリエット・ダリカレール”彼女は7年間モデルを務め、マティスは「オダリスク」シリーズを制作する

夢 1935年
リディア・デレクトルスカヤ(1910〜1998)は、ロシア貴族で医師家庭の一人娘だったが両親が病死し孤児となり親戚に育てられた。ロシア革命で満州に逃れ、20歳で結婚しパリに移住、その後離婚した。ソルボンヌ大学医学部に合格したが学費が払えず退学。22歳の時、ニースでマティス(62歳)に会い事務・秘書として雇われたが、その後病弱な妻の看病、モデルも務めるようになり、マティスの“ミューズ”となった。
22年間、マティスをマネジメントを含め全面的に死ぬまで支えた。マティスの妻は1939年から別居している。

リディア・デレクトルスカヤ

赤の大きな室内 1948年


主題と変奏E10 1941年
自由な、なめらかな線

女性の顔(星柄のヴェール)L5
1942年
挑むような印象的顔、モデルはリディア・デレクトルスカヤですね

自画像 1937年

「線」と「色彩」を探求し続けたマティスが辿り着いたのは、“切り紙絵”だった

ジャズ イカロス 1947年

オレンジのあるヌード 1953年
墨と切り紙絵の組み合わせ

ヴァンス礼拝堂、ファサード
円形装飾《聖母子》(ディサン)
1951年

太い描線は、キース・ヘリングのグラフィティへ
【参考】
ラディアント・ベイビー 1980年代


マティスの絵は明るく、
卑俗なところがない、
形態と色彩の純粋な探求を感じる
芸術が、いつも暗く重いもの、主題に縛られたもの、
である必要はない
マティスの絵を観てそんな事を思った

★★★★★
お勧めします

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三日月にヴィーナス

2023-04-25 00:12:52 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー

日曜日、美しい三日月に金星が
輝いていました…
スマホでは残念ながらコレ

トホホ・・・



“ウエザーニュース”に眺めた
星月夜の写真がありましたので
お借りします









月代わっておしおきよ(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧






月の3つの“顔”、新しく生まれる三日月の“アルテミス”(処女・乙女)、満ちる豊穣の月の“セレーネー”(夫人・成熟した女性・母)、欠けていく暗い月の“へカテー”(老女)



金星(ヴィーナス)はそれぞれに輝く…




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首 北野武監督最新作

2023-04-24 12:50:58 | 映画(レビュー感想)

アウトレイジ!?


北野武監督に政治物を撮らせたら、アウトレイジの出演者でだいたい
ハマる



元幹事長は彼、幹事長は彼、
首相は…


最新作「首」は時代劇

 第76回カンヌ国際映画祭
(2023年5月16日〜)
カンヌプレミア部門で上映


楽しみです

政治物も撮って欲しいですが、
危険かな…



大谷翔平二刀流

2023-04-22 23:44:30 | スポーツ

前回登板は、2回31球

悪天候で降板


中3日のロイヤルズ戦

3勝目なるか!?



初回3者連続三振!



にんまり(⁠θ⁠‿⁠θ⁠)



7回102球、被安打2、四死球2、

無失点、11奪三振!!





打者大谷翔平は、4打数1安打

ロイヤルズ0対2エンゼルス

大谷翔平3勝目(⁠θ⁠‿⁠θ⁠)


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