古今東西のアートのお話をしよう

日本美術・西洋美術・映画・文学などについて書いています。

京都グルメ

2022-12-01 08:02:43 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー

京都国立博物館から市役所近く

麩屋町通りの晦庵河道屋さんへ






江戸時代からつづく蕎麦と蕎麦ほうるの老舗です


河道屋蕎麦ほうる



暖簾を潜ると露地風の飛石



一階桟敷席を過ぎて奥へ


中庭を通って



一階椅子席に案内されました





お燗をいただきました


そば巻きをつまみに天ぷらをそばで

巻いています
ネギ、本わさびでさっぱりと…



ざる蕎麦 入口にあった“洛北 鷹ヶ峰の辛味大根”を注文

汁は鰹が効いた濃口
蕎麦は少し太めで、エッジがたち、艶があります

めんをすすると…
ん?蕎麦というより硬さ喉越しは若干冷麺ぽい

後で聞くと、つなぎに山芋を使っているらしい
蕎麦の香りはしないが、これはこれでありかな…
辛味大根は福井の辛味とは違い穏やかな辛味



名物の芳香炉という鍋があるそうで、山芋を練り込んだ蕎麦はこの鍋に合いそうですね


二八そば、十割そばとは、風味が
異なる“京(みやこ)”のそば


店のたたずまいを愉しむ風情ある

蕎麦屋さん


もう少し蕎麦前をやりたかったが、次の予約があるため断念…


★★★★☆




三条大橋を渡って、祇園を目指す
わかりにくい小路を迷いながら到着



小鍋屋 いさきち


ゆば鍋が名物
 

(むちゃくちゃ混んでいたため撮影不能、ネット画像借用)

ゆば鍋

湯葉汁(豆乳)を沸かしてゆばを作って、火を止め、掬って汁につけていただきます

ゆばを食べ終わると“にがり”を加え豆腐を作ります

二度楽しめるゆば鍋



しっとりしたおからが美味しい
お酒が進みます



おやじさんが一人で作っているので混み合うと大変…
かき鍋も食べたかったが、忙しそうで断念
 

もう一杯と、木屋町に繰り出す… 
つづく


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御所周辺

2022-12-01 07:59:08 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー
京都二日目は、
東本願寺の飛地境内地(別邸)の
国指定名勝 渉成園

三代将軍徳川家光から東本願寺の東側の土地を寄進され、1653年に十三代宣如上人が隠居所に定めて、陶淵明の漢詩から「渉成園」と名付けた

池泉回遊式庭園で、洛北詩仙堂を開いた石川丈山(いしかわじょうざん)の作庭と伝えられている

【参考】
石川丈山像 狩野探幽

この人の経歴が面白い…

天正11年(1583年)三河国で代々徳川家に仕える譜代武士の家に生まれる

大阪夏の陣で家康が先陣争いを禁じていたにも関わらず、軍令に反して抜け駆けをしたため家康の怒りを買い、丈山は浪人となり妙心寺に隠棲し学問に励んだ

文武に優れた丈山は士官の誘いが多く、安芸広島藩に13年間身を寄せた後、京都に戻り詩仙堂を終の住処とし、清貧を旨として学問に没頭し30数年を過ごし、寛文12年(1672年)に90歳で死去した
小堀遠州、松花堂昭乗らと親しく交流した』

では、庭園へ
高石垣
幾何学的石組が面白い

臨池亭と滴水軒

透き通った池の水 池の底に置かれた石が美しい
池岸の石組との対比

印月池にかかる回棹廊

(ネット画像借用)

庭園のメイン印月池は、背景のビル群がうるさく鑑賞に集中出来なかった… 

烏丸線五条駅から今出川駅
京都御苑に入る

京都御苑は、京都御所、大宮御所・仙洞御所と京都迎賓館で構成され、京都御所は予約なしで見学可、仙洞御所は事前予約か現地当日先着順、京都迎賓館は現在見学中止中

仙洞御所の入口に11時、当日先着に列びましたが、13時30分の回は満員、15時30分は空いていましたが…

夜の食事予約に間に合わないため断念… 

【参考】
仙洞御所 小堀遠州の設計です

(ネット画像借用)

入場フリー(体温、手荷物検査あり)
の京都御所へ

承明門と紫宸殿


廻廊

春興殿

御池庭

均一な玉石を敷きつめた州浜
おおらかで平安風の浄土式庭園を思わせる

小御所
(以上ネット画像借用)


プライベート空間、御内庭

門から土橋が見える

御池庭に比べると数寄の趣きがある書院造り庭園の様式か…


京都御所を出て、寺町通り沿い、
ネットで評判のうどん屋さんに
並ぶ、4組目ぐらいかな…

夫婦二人だけでやっている
小さいきれいなうどん屋さん

とり天うどん
出汁もとり天も美味しかった

京都国立博物館に続く

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東山逍遥 2

2022-12-01 07:52:00 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー

南禅寺塔頭の中でもひときわ 地味でスルーされる寺院 

金地院

しかし、

金地院庭園は国の特別名勝庭園

36件(京都10件)の一つなのです

特別名勝庭園とは庭園の「国宝」

金地院は、臨済宗の僧侶で徳川家康の側近(黒衣の宰相と云われる)金地院崇伝(以心伝心)が1605年再興開山した南禅寺塔頭
【参考】

以心伝心像 狩野探幽 江戸時代初期

将軍家お抱え筆頭絵師の探幽が描く、色彩の豪華さ、装飾性、はっきりした輪郭線は金地院崇伝の権勢を表していますね
「おぬしも惡じゃの〜」と言っているようなw w

金地院崇伝は、自身が住む金地院の設計施工を小堀遠州に依頼する

建立にあたっては、全国の大名から銘石が寄贈された

まさに「黒衣の宰相」ですね

遠州は「二条城二の丸庭園」の改修、御所の作庭などで多忙を極めていた

弟子の村瀬佐助、石組名人といわれた賢庭に実際の作庭を任せた

小堀遠州は設計図を描き、職能分離を行う合理的な造園手法を編み出した

1632年に庭園は完成するが、江戸にいた崇伝は完成に立ち会うことなく遷化した

国指定特別名勝 金地院庭園

方丈の前に広く白砂をしき、中央奥に蓬莱を置く
蓬莱を中心に左に「静」の亀島、右に「動」の鶴島 
「鶴亀蓬莱様式」の枯山水庭園
長寿にあやかった「鶴亀島」は室町時代に夢窓国師により池泉庭園に隆盛したが、その後忘れられた様式を小堀遠州が枯山水庭園に復活させた
「三尊石組」の左に燈籠
その前に巨大な「礼拝石」
三尊石組(釈迦三尊)の前に置かれた礼拝石ですが、実は庭園の右奥にある東照宮(家康を祀る神社)を意識している
【参考】
金地院東照宮
左に「亀島」 島の上の「柏槇」(びゃくしん)は巨大な盆栽 
石組の奥には雲のように盛り上がる木々の刈込が立体的造形を造っている

右に「鶴島」 手前には飛石
飛石は方丈前から開山堂に続いている

白砂に大曲の飛石が斬新な意匠

金地院には見学予約制の茶室「八窓庵」がある

これも小堀遠州の設計

【参考】

金地院を後に予約していた無鄰菴に向う
隣は京料理の老舗 瓢亭
無鄰菴は、明治29年(1896)に造営された政治家山縣有朋の別荘
庭園は山縣有朋の指示で七代目小川治兵衛により作庭された
近代日本庭園の傑作で国の名勝
小堀遠州の「自然をデザインする」庭園から七代目小川治兵衛の「自然に回帰する」庭園の代表作
日本庭園は、池泉庭園あるいは枯山水庭園であったが、無鄰菴における山縣有朋のコンセプトは彼が育った、山口県萩市の野山の風景だった
庭園の中心は琵琶湖疏水からひかれた「川」が小川や里山の風景
川の周りは明るい芝生の空間
威圧するような石組はなく、芝生に置かれたり、川の飛石になっている

母屋から庭に出る
母屋では飲み物と甘味の無鄰菴セットを頂きます(入園料セットで1,600円)

(ネット画像)
ほうじ茶どら焼きセット

瀬落ちに架かる石橋

芝生に野山の植物

苔の庭園

沢を表現した沢飛石

川の始まり 三段の滝

夢窓国師の庭(室町時代)ー 西芳寺庭園、天龍寺庭園
西芳寺のマニエリスムー金閣寺庭園、銀閣寺庭園
「禅の美意識―寺院修行の庭」

小堀遠州の庭(江戸時代)ー 二条城二の丸庭園、仙洞御所、南禅寺金地院庭園
「武家の美意識―綺麗さびの庭」

小川治兵衛の庭(明治大正時代)ー 無鄰菴、對龍山荘、旧古河庭園
「政財界の美意識ー自然回帰の庭」

小堀遠州は「自然を造形する」ことによる意匠性を追求した
これに対して、小川治兵衛は南禅寺界隈別荘庭園の作庭で「身近な自然」への回帰を表現した

それは、フランス近代絵画の新古典主義から自然主義的な印象派が誕生する流れを想起させる…
無鄰菴、期待以上の庭園でした
無鄰菴を後に街なかに戻る、麸屋町通の晦庵河道屋は定休日、明日が楽しみだ

遅い予約の居酒屋赤垣屋へ
近年大変な人気で、カウンター席も予約しないと入れない…

(以下ネット画像借用)
残っていたのは、大根、厚揚げ、こんにゃく、卵ぐらい…

おでんは出汁がきいて、一流の味
樽酒のお燗に合うね〜

京都一日目が終わる…

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東山逍遥

2022-11-30 23:40:13 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー
紅葉と名庭園の京都を訪ねる

先ずは腹ごしらえに

尾張屋本店へ

創業は1465年室町時代です


宝来そばを注文

蕎麦はさておき、海老のあられ揚げ、椎茸、錦糸玉子、ネギなどは大変美味しく楽しくいただきました

全国旅行支援で予約したホテルに荷物を預け、東西線京都市役所前駅から蹴上駅へ

南禅寺に近づくと築地塀から紅葉がのぞいてきた
南禅寺山門からの紅葉が美しい

山門を横から
修学旅行も復活
山門を抜け水路閣を見ながら、永観堂禅林寺に向う

永観堂禅林寺は、863年清和天皇より「禅林寺」の勅額を賜わう
第七世永観禅師にちなみ「永観堂」と呼ばれるようになった

永観堂受付
放生池から多宝塔が見える
永観堂禅林寺を出て南禅寺に戻り、天授庵を参拝

天授庵は亀山上皇の離宮を1291年に禅寺となし、南禅寺の開山塔となる
南禅寺開山の大明国師を奉じて1336年天授庵開創
本堂から前庭が見える
本堂前庭
枯山水に石畳と苔が創る幾何学的な造形画美しい
書院南庭


東山の紅葉を堪能しました

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小石川後楽園と厚切りカツ丼!?

2022-11-30 23:05:28 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー

いにしえの人々も京都の景観と
遠く中国の景勝地に
憧れていたんですね
水戸藩邸の内庭とし作庭された
中国風庭園

内庭から唐門横を通って後楽園 
紅葉林を抜けて、大泉水へ
 
竜田川をイメージ
西行庵跡

大泉水に入る遣水

小廬山
樹木の化石に樹が生えている

小廬山
中国の景勝地廬山を模している
私が好きなスポットです


渡月橋
京都嵐山ゾーン
大堰川
嵐山の反対は
西湖堤
中国西湖にかかる堤

屏風岩

通天橋 音羽滝

大堰川 沢飛石

清水観音堂を模した建物跡の
龍のような石組

愛宕坂 八卦堂跡 から下を望む


円月橋へ
中国趣味の象徴円月橋

白糸の滝
沢渡り

蓬莱島 弁財天祠


壬生島

そろそろ、お腹も空いてきた
水道橋から門前仲町へ
噂のカツ丼屋
とんかつ 丸七へ

2時過ぎだったので並ばずに入店

シンプルなメニュー
(特上)は売切れで(上)ご飯小を注文

ドーンとどんぶりをはみ出す迫力
ビジュアルが楽しいʘ⁠‿⁠ʘ


カツをフタに移動します
ふわふわ卵焼きにタレ

カツはヒレで柔らかく、衣はサクサク、何も付けずに食べられます
カツを食べ、卵焼きとご飯を
食べる…
普通のカツ丼のカツ、卵、
ご飯の一体感はなく、
ヒレカツに卵焼きご飯を別々に
食べている
どんぶりにする必要あり?!

二切れまでは大変おいしかったのですが…
正直飽きましたᕙ⁠(⁠⇀⁠‸⁠↼⁠‶⁠)⁠ᕗ
漬物は美味しい!!

うな丼、天丼、牛丼、親子丼…
そしてカツ丼
どんぶりで食べるには、それなりの美味しい理由があると
改めて思いました
★★★☆☆
一度は食べる価値があります!!
けっして不味い訳ではありません

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