山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習日誌60-vol,11(中島記)

2016-07-12 21:25:22 | 練習日誌
 60回定期が迫っています。しかし、まだまだ仕上がりにはほど遠い。とくに遠いのが、やはり武満。

 ということで、今日はひがな一日、どっぷりと武満に浸かりました。こういう贅沢な時間こそが常設の四重奏団の醍醐味です。

 しかしその前に、山響の「アフィニス音楽祭」のプレイベントで山形Qが参加するコンサートの準備から。本番は7月18日の11:30〜12:30。大沼本店7Fにて。

 さて、武満。スコアを熟読して、それぞれのパート譜にガイドを書き込む。それを頼りに、合わせていきます。ついこの間までは暗中模索だったものが、勝手知ったるものになってゆくのは楽しい。さらに、そこまで行くと初めて、浮かび上がってくる武満のサウンド。3時間では最後まで到達できませんでしたが、これこそ充実したひと時。

 ちょっと話がずれるかも知れませんが、打ち解けない間柄を解消するのに一番いい方法は、二人1組になって片方が目隠しをし、もう片方が介助して歩き回ることだそうです。視界を奪われた方は、手を引いてくれる方に全幅の信頼を置きますし、逆は全力で護ろうとする。遠慮や気後れからくる距離が無くなるわけです。

 現代曲のアンサンブルも、これに似ています。ひとりでカウントしても何にもならない。否が応でも、助け合わなければ進んで行けないのです。四人しかいないクルーに、余剰はありません。人まかせが、クルー全員の命取りになります。

 しかし、相手のちょっとしたリードで安心できる足場がつかめたり、さらにはその断崖で一緒に踊ったりできたときには、喜びもひとしおです。

 今日は最後までいきませんでしたが、また次回が楽しみです。本番も楽しめるように、頑張りましょう。

~チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動しています。~
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