山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習日誌60-vol.12(中島記)

2016-07-18 20:52:47 | 練習日誌
 午前から昼どきにかけての「アフィニス・プレコンサート」を終えて炎天下の中、向かうのはビヤガーデンではなくて、練習場のコミュニティセンターです。

 旅行ばかりしているうちに、もう今週の土曜日に定期演奏会が迫っているので、休んでいる暇はありません。

 ということで、今日はほぼ武満のみ。これがどうにかならないと、安心して他の曲が練習できない。

 ところで、武満は生涯にわたって「海」をモチーフにした作品が多いのです。それは、若い頃にドビュッシーに憧れていた影響もあるでしょう。また、武満にとって、自由に形を変えて光を反射して輝く「水」というものは、理想の響きのイメージに近いものだったようです。

 海…sea…音名に直すとes-e-aつまりミ♭-ミ-ラ、それを発展させて「半音-完全四度」の動きが、彼の「海のモチーフ」なのです。これが「ア・ウェイ・ア・ローン」においても、音楽を運ぶ基本になっています。

 それぞれの水の流れが、次第にまとまって海へと注いでいく。そこに浮かんでは消える光の紋様。

 そんな音楽ができればと思います。

 今日の練習でとりあえず、通るようにはなりましたが、まだまだ「川の流れ」や「海」とは言えない。自然の持つ「流れ」や「輝き」を写し出すためには、もう少し各自、練習が必要です。淀まずにいきたいと思います。

~チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動しています。~
 ただいま10箇所
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山形Q アフィニス・プレコンサート(中島記)

2016-07-18 13:59:14 | 演奏活動
 世の中が「海の日」の今日、メンバーがお揃いの赤いTシャツ姿で朝から集まったのは、もちろん海水浴場ではなく、「ローズルーム」。

 ローズルームとは、山形が誇るデパート「大沼」7F催事場です。本日は、山響がかかわる「アフィニス夏の音楽祭」のPRイベント。「街かど」三ヶ所で、弦楽・金管・木管のアンサンブルのコンサートを同時多発的に催し、音楽祭の宣伝告知を行うという試みなのです。

 弦楽チームとして駆り出されたのが、我が山形Q。音楽祭のTシャツ着用が義務付けられているので、似合うとは言えない私たちも統一服の、真紅のTシャツにて演奏しました。


 音楽祭の合同コンサートはハイドンのシンフォニーがメインなので、それにちなんで今週の山形Q定期の演目からハイドン「作品64-2」、そして今年度の山響定期演奏会のベートーヴェンシリーズにちなんで「セリオーソ」、そして親しみやすく日本民謡などを中心に聴いて頂きました。

 事前の告知の効果もあってか、百席以上ある会場は満席。三連休の晴れた昼どきにこれだけの人が集まるというのは、会場提供のデパートにとっても悪くない話だったのではないでしょうか。


 お客さん方にも、おおむね喜んでもらえたようで、ひと安心。無事に役目を終えました。

 さあ、あとは今週土曜日の定期に向けて練習あるのみ。こちらもたくさんのお客さんに来てもらえるよう、頑張ります。
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