山形弦楽四重奏団 ブログ

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山形Q 練習日誌67-vol.5(今井記)

2018-03-13 22:59:07 | 練習日誌
 山形Qの練習が終わっても、まだ日没まで時間があるようになってきました。気温はまだまだ落ち着きませんが、日が長くなっただけでかなり嬉しい。太陽の力は偉大です。

 今日の山形Qの練習は、ハイドンの1、4楽章とメンデルスゾーンを中心に。
 
 ハイドンは、膨大な作品を残しているので、なんとなく継続的にコツコツと作曲し続けていたイメージがあり、実際そうだったと思うのですが、その能力が開花したのは、今回のOp.20の曲集からと言えるでしょう。齢40ですから、遅咲きの天才です。色々と実験的な試みをしているところからも、その充実ぶりが窺えます。フィナーレのフーガもその一つ。Op.20では、6曲中3曲がフーガになっています。フーガと言えば、バッハやベートーヴェンを連想して、壮大で厳粛な、どことなくいかめしいイメージを持つかと思いますが(実際演奏する側からしても、フーガは独特の難しさがあります)、ハイドンのそれは、表情が違います。音量一つをとってもなかなか盛り上がらず、ご丁寧にsempre sotto voce とまで記載されています。連綿と続くフーガのやりとりを、力こぶを作らずに織りなしていくのは、いつもとは違う神経を使います。
 
 メンデルスゾーンも、若い意欲がそこかしこに滲み出ており、アクセントやsf一つとっても、抜き加減一つで色が変わります。作曲家に負けず、こちらも意欲的に試行錯誤したいと思います。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
 ただいま11箇所

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