明けましておめでとうございます。
山形Qも結成から四半世紀。まだまだ(…もう少し)頑張りますので、今年もどうぞよろしくお願いします。
ということで、2月6日の「第94回定期」に向けたリハーサルが今日からスタート。今回のゲストは山響の若き女性オーボエ奏者、土屋愛菜さんです。プログラムは名曲、モーツァルト「オーボエ四重奏曲」をメインに、同じ編成でブリテンの「幻想四重奏曲」、そして途中にはさむのは團伊玖磨「弦楽三重奏曲」。
とりあえず、年始でもありますので、今日のところは弦の3人で團伊玖磨を中心に。
少し前にようやく楽譜が出版された作品で、1947年、團伊玖磨23歳の時に作曲されたまま、あまり日の目を見ることのなかった曲。「習作」という位置付けだったからかも知れません。
しかし、歌曲を得意とした作曲家だけあって、歌心に満ちた、メロディーの親しみやすい曲です。
メンデルスゾーンを思わせるような瑞々しいこの曲が、焼け跡の目立つ敗戦直後に書かれたというのはすごいことだと、つくづく思います。
今年は戦後80年なんですね。この80年で、世の中はすっかり変わりました。今の私たちが、終戦直後のような状況に置かれたら、とても作曲などできる根性はないと思います。昔に比べて、人は肉体的にも精神的にも、すっかりひ弱になってしまったのではないでしょうか。
何が言いたいかと言えば,この團伊玖磨の作品に溢れる「若さ」は、今の世の中にある「若さ」と、ちょっと違うと思うのです。
未来へ向かう強い意志、と言ったらいいでしょうか。今と違って「明日」は、「寝て起きたら来てる」ものではなくて「必死に掴み取らなければならない」ものだったはず。
…そんな「切実な若さ」を感じさせてくれるような曲です。じっくり味わいたいと思います。
チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
ただいま12箇所
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