山形弦楽四重奏団 ブログ

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山形Q 練習日誌60-vol.10(中島記)

2016-07-10 22:01:42 | 練習日誌
 旅の疲れも冷めやらぬまま、久しぶりのリハーサル。しかし今日は、参議院議員選挙。各公民館が投票所になるため、使用できないので、懐かしい場所で練習しました。

 山形市内最大の公民館「霞城公民館」です。最上義光の居城跡地の霞城公園の裏手にある公民館で、山形市の市民活動の拠点です。

 昔、山形Qの結成当初によく練習で使ったものです。第1回の定期演奏会に向けての練習は半年ぐらいやりましたから、ここにもけっこうお世話になったのです。

 ガラス張りの「談話室」で、ああでもないこうでもないと。ヒートアップする中で視線をふと外に向けると、そこにはガラスの外側にへばりついて、おじさんたちを観察する近所の幼児。


 懐かしい。何もかも。しかし、同じようなことを、いまだにやっているのにも若干の感慨があります。あれから16年…まだまだ頑張ります。

 ということで、長旅を経て久しぶりの練習だったので、全曲をざっと。

 ハイドンに始まり、ドビュッシーをじっくり挟んで、武満に終わる。

 やはり課題は武満。8分の3,5拍子などは、自分一人でカウントしても始まらない。お互いを許容し合うなかで、柔軟にしかし確実に、一緒に歩んで行くしかないのです。

 「ア・ウェイ・ア・ローン」…全ての流れはそれぞれでありながら、ひとつの目標を持ち、混ざり合う。しかし、混ざり合った後にも、個々の生命を忘れない。それはむしろ際だってゆく。


 武満徹のこのイメージは、そのままアンサンブルの理想でもあります。


 あと二週間。良い作品に巡り合えたことを感謝しつつ、頑張りましょう。

~チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動しています。~
 ただいま8箇所

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