山形弦楽四重奏団 ブログ

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山形Q 練習日誌65-vol.14(茂木記)

2017-10-15 21:17:54 | 練習日誌
 練習日誌も残すところあと2回。今年初めの1月の定期まで練習日誌を書いていたので、なんだか今年はたくさん書いた気がします。22日の演奏会が終われば担当が他のメンバーに渡ってしばしの休息。そしたら手が空いた分、何をしようかなぁとついつい考えるわけです。

 ハイドンは、エステルハージ宮の務めを解かれた際、自分の気が済むまで創作を行う道に進んだ事が作品から読み取れます。エステルハージ宮で務めていた時は、課せられていたノルマが膨大でとにかく多忙を極めました。そしてエステルハージ候の死去に伴い解雇される事によって年金暮らしと自由な時間を手に入れたハイドンは、それまで温めていたアイデアや蓄積したノウハウを存分に用いて創作を始めました。

 今回演奏するOp.64がちょうどその頃に書かれた作品で、ハイドンがベテランの境地で思う存分造り込んでいます。この作品の後には、「騎手」「五度」「皇帝」「日の出」「ラルゴ」など副題を持つ傑作を含む作品群が書かれます。そのうえ歳を取っても作品はどんどん活力に満たされてゆくというハイドンの充実ぶりには、聴く人も弾く人も惹きつけられて止みません。

 22日の演奏会では、そんな充実したハイドンの作品をご用意し、皆様のお越しをお待ちしております。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
 ただいま34箇所

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