山形弦楽四重奏団 ブログ

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山形Q 練習日誌64-vol.8(中島記)

2017-06-11 23:25:16 | 練習日誌
 本日のリハーサルは、今週金曜日の依頼演奏会の準備から。

 寒河江市役所の開庁50周年記念演奏会です。プログラムはハイドン「ひばり」など。


 我が山形Qは長きにわたってハイドン全曲演奏シリーズを手がけているわけですが、今まで演奏回数が多いのはこの「ひばり」か「日の出」そして「皇帝」ぐらいです。やはり副題がついた有名な曲でないと、依頼演奏会では扱いづらい。

 クラシックに馴染みがない人たちに「こんにちは!今日は名曲『作品77-2』を聴いていただきます☆」とは、主催者にもなかなか言いにくいのが実情なのです。曲は良くても、とっつきにくい感じが前面に出てしまう。ハイドンも、もう少しこまめにキャッチーなタイトルをつけてくれると良かった。ショパンだって「子犬のワルツ」とか「革命」とか、やはり副題がある方が親しまれる。

 ということで「ひばり」。もちろんさすがの名曲ですが、それもこれだけ演奏回数を重ねてきたからわかる部分も多い。私たちもさらに頑張って、弦楽四重奏ファンを広げ、いろんな名曲をもっと各所で弾いていかなければと思うのでした。


 その他、おなじみの東北民謡や映画音楽などをひと通りまとめてから、通常のリハーサル。定期なので心置きなく、ハイドン「作品77−2」を。

 ハイドンの音楽の、この健康的な明るさは、どこからくるのでしょう。

「だれでも一見して、私がお人よしであると分かる」

と、ハイドン自身が言っています。良い人なのです。自分をより大きく見せようともしない。

「友人たちは私に才能があるとよく世辞を言うが、モーツァルトは私をはるかに超えていた」

などと堂々と言っています。なんと精神的に安定した人なのでしょう。キャッチーな副題をつけるような世知辛さとは無縁のお方なのです。


 山形Qのハイドンシリーズも、終わりが見えてきましたが、触れれば触れるほど、作品から伝わってくるハイドンの人柄に、こちらの心が温かくなります。そういう気持ちで演奏したいと思います。

チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
 ただいま12箇所

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