山形弦楽四重奏団 ブログ

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山形Q練習51-vol.11(中島記)

2014-03-19 21:59:31 | 練習日誌
 日曜日の庄内定期も無事に終了し、ホッと一息の山形Qですが、のんびりすることもなく、今日も休まず練習。このあたりのバカさ加減が山形Qの原動力なのです。


 さて、次の本番は第51回定期。モーツァルトの「ハイドン・セット」から14・15・16番です。ということで、本番の曲順に16・15・14番と進めていきます。

 やはりモーツァルトはベートーヴェンと違う。当たり前のことですが、弾けば弾くほど、それがよくわかります。

 モーツァルトは何の屈託もない天使のようなイメージがありますが、そうではない。ベートーヴェンと比べると、感情を「秘める」タイプに思えてきます。ベートーヴェンよりも「間接的」で、抑制がきいている。それだけに、受け手の感度を良くしないと、手からこぼれ落ちてしまう。黙っていてもこっちの魂が吸い取られてしまいそうになるベートーヴェンの音楽とは大きな違いがあります。かと言って、一方的に「なでなで」しようとしても、手をすり抜けてどこかに行ってしまう。

 ただ一つ言えることは、「前回に弾いた時よりも楽しい」ということ。これはハイドンよりも感じます。ハイドンもピュアですが、モーツァルトに比べると、やっぱり老獪な感じがする。曲全体がウィットでできているような。モーツァルトの切実さとは何かが違います。

 ハイドンの語法に倣いつつ、より切実な感情を、より高度な弦楽四重奏で描いて見せたこの「ハイドン・セット」はやはり傑作だと思います。


 本番まであと一ヶ月ちょっと。なんだかいつもよりも余裕があるような気がするのは、何かが麻痺しているせいなのか。せっかくの再演。より深く楽しみたいと思います。

 ~チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動しています。~
 ただいま8箇所及び山形市内公民館

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