ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け35年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【補足】やはり案内することはやりがいがある(20240520)

2024年05月20日 | 沖縄暮らし

 今日、2024年5月20日(月)、私は辺野古、豊原、瀬嵩に14名を案内してきた。この予定は昨夜急遽決めたもの。このため、先約を破棄することになり、大幅に予定を変更させてしまった。申し訳ない。

 この14名は、「5.15」関係で、県外から見えていたグループ。昨夜、酒席で、「行きたい」のでと言われて、私が案内すると名乗りをあげた。この1,2年の現場の変化は激しく、これはどうしてもついて行こうと思った次第。

 8時、辺野古旧テント村(浜テント)集合だったが、バスの都合で遅くなった。浜テント前で、ここの歴史を語り、沖合案から現行の沿岸案への変遷を語った。1996年から2004年、2006年、2014年の変化だ。

 皆さん真剣に聞いており、この雰囲気を完全に忘れていた私は、やや戸惑った。彼らは18日に普天間基地周辺の平和行進に参加し、19日南部にある県立平和祈念公園に行ったようだ。平和教育の難しさについても触れさせていただいたが、79年前の惨劇を繰り返さないためには、どうあるべきなのか、語り部が減っていく中で、今の時代の中で、過去と現在をクロスする接点を見定めていかないとダメだろう。戦争体制が敷かれている沖縄だからこそ、戦争はダメだと言い切れる中身を育まなければ、平和教育も無意味となる。

 次に豊原に行き、辺野古埋め立て工事現場をみてもらった。午前中なので、逆光であり、見にくいが、大方埋め立て工事は終わり、大浦湾側の埋め立て土砂が搬入されてり、年内にも滑走路等の建設工事が始まるのではないかとの見通しを述べた。

 次に大浦湾側の瀬嵩に行き、工事状況を見ていただいた。この3方向からみれば、概要をつかむことができる。軟弱地盤が広がっており、予定どうりできないだろうことや、そうするとどうなるかだ。今進んでいる工事は利権目当てが大半だ。ところが高圧線の地中化工事が進んでおり、「辺野古側を中心とした形で飛行場が完成する」というのが私の見通しだ。つまり普天間基地の返還はないということだ。嘘に嘘を重ねて強行しているこの国に、一片の道義性も正当性もない。

 沖縄を巡る過去と現在、琉球諸島と沖縄島の関わり、それが日本全国に飛び火しながら進められている「戦争する国」への荒廃・破綻を、私達はどうしたら止められるのか。

 彼ら彼女ら自身が真剣に考え出すきっかけになれば、幸いだ。若い人が多いのは、頼もしい。一方で、若ければ若いほど過去との接点を作り出すことは難しい。ネット情報ではない、原因と結果を探る、現実と歴史への脈略を探る洞察力が問われている。今回の沖縄経験が、私との2時間が、彼ら彼女らの頭の、行動の変化に繋がれば、幸い。ありがとうございました。



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