みなさんこんにちは。
早くも9月になってしまいました 時間の経つのは早いと痛感します。
さて弊社FBページではアナウンスさせていただきましたが、fostexさんのレギュラーユニットFE103とFE83がモデルチェンジされ それぞれ末尾がNVとなりました。
発表から少し遅れて7月末に弊社届き まずは それぞれのパッケージを開封しユニットを確認。
フレーム形状の変更し振幅のストロークを増やしたり、コーン紙の素材も変わったり ハトメレスとなったりと改良が多々に及びビッグモデルチェンジと言って良いでしょう。
※手前がFE83NV 奥がFE103NV
当方も1986年頃(←33年前!)に初めて買ったユニットがFE103でスピーカーの自作を始めたので このシリーズには深い思い入れが有ります。
まずはFE103NVを弊社にある10㎝用のエンクロージャー「ブーツ」(※BH式)にアダプターリングを制作してインストール。
数日かけて色々なジャンルのソフトを聴いてみた感想は、「イイィ!!」
前モデルの「En」も紙臭さ「カサカサ」した感じが少なからず見え隠れしていましたが
今回のそれは影を潜めて そこからさらに更にプラスして「シットリ感」と「艶っぽさ」がある感じのキャラクターに
それとストロークが増えたので、低音の量感が増えた感じに(出しやすい)なりました。
そして同社の近年の新モデルの傾向と同一線上のキャラクターで、ヒステリックさ歪み感が抑えられているのも超好感触。
女性ボーカルを聴いても、「ギャァァ」となっていたところも上手く抑えられて 大人の声になって聞こえる感じに。
10㎝には可哀想と思ってしまうソフトでも 頑張って付いてくるし 何より小口径のメリットである空間表現が素晴らしいです。
限定ユニットと違ってマグネットサイズに制約があったり Qの値が前モデルより少しおとなし目になって少し引きずる感じがして
欲を言えば 低域付近でもうちょっと一音一音に締まりが欲しいところも有りますが(ソースによっては少し引きずる感じが良い場合も有ります)、
レギュラーユニットでココまで表現できれば良いユニットだと思います。
FE103NV+「ブーツ」※バックロードホーン式エンクロージャー
ユニットのお値段は高くなってしまいましたが、モノづくりの中にいる立場では 現在の材料高騰のご時世ではバーゲンプライスかと思います。
これは致し方ないですね。
もう少し鳴らし込みをしていけば、少し尖った所(ケバケバしたところ)も丸くなって来ると思いますので時間経過とともにインプレッションしていきたいと思います。
山越木工房
私も木工業です、今度工場見学に行きたいです。